「バッファロー」から教えてもらったこと   vol.195

 

◇ ご存知のように、牛は早く走れません。

 そういえば 、高村光太郎の詩に

 こんなのがありました。

 

 牛はのろのろ歩く

 牛は大地を踏みしめて歩く

 牛は平凡な大地を歩く

             高村光太郎「牛」

 

詩にも登場するぐらい、牛はのろのろです。

 

天候が急変して嵐がやってきた場合、

やがて、牛の群れは嵐に

追いつかれてしまいます。

 

他になす術を知らない牛たちは、

そのまま移動し続けるしかありません。

 

その結果、嵐を逃れるどころか、

嵐とともに移動することになり、

雨風を浴び続けることになってしまうのです。

 

◇ これに対して、バッファローは

 実に興味深い行動を取ります。

 

バッファローの群れは、

嵐が山頂を越えるまで動きません。

 

そして、平原に嵐がやってくると、

嵐の方向に向かって猛進するのです。

 

嵐の中を突き進むことで、

バッファローが雨風に打たれている

時間は短くなります。

 

つまりバッファローは、嵐から逃げず、

嵐に向かって走ることで、

 

「わずかな時間」しか

 

苦痛を体験しなくてすむのです。

 

◇ 私たち人間も、バッファローと同じように、

 避けられない問題に積極的に取り組むべきでは

 ないでしょうか。

 

これを「バッファロー効果」 と言います。

 

バッファローのように問題から逃げず、

正面から立ち向かうのです。

 

「先送り」しても、問題は悪化するだけです。

 

そして、私たちが支払わなくては

ならない代償も増えていきます。

 

私たちは、「楽な道」を選べば

人生が「楽」になると考えます。

 

しかし、人生を楽にするためには、

 

「困難から逃げずにすべきことをする」

 

という「姿勢」が必要なのです。

 

すなわち

 

目先の楽な選択は困難をまねき、

目の前の困難に取り組むことが、

充実した素晴らしい人生につながる。

 

というものです。

 

みなさん、

困難に積極的に立ち向かいましょう!

 

バファローのようにね。

 

<今日の格言>

 

源泉にたどり着くには、

流れに逆らって泳がなければならない。

流れに乗って下っていくのは、ゴミだけだ。

  ズビグニェフ・ヘルベルト (ポーランド詩人)

 

※ 燃えないゴミにならないようにね。

 

今日一日の人生を大切に!

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