◇ 中学受験を目的とした塾に通う
小学6年生の学習時間はとても長く、
しかも学力の高さが目立つ。
しかし小学校高学年から塾に通うと
結構お金がかかる。
◇ もっとも教育費が高くかかるケースは
幼稚園から大学は私立校で、
しかも医歯学部への進学で自宅外通学である。
理工系のほうが文系よりも教育費用の
多くかかることは自明である。
理工系は実験設備が必要だし、
多人数教育ができない。
医歯系にいたってはそれがもっと
顕著なので、教育・研究費は巨額になる。
◇ 単年度による年収差によると、
男子の場合における中卒と比較して
高卒は 1.20倍
高専・短大卒は 1.26倍
大学・大学院卒は 1.69倍
となる。
生涯年収においては、男子の場合、
高卒は 1.11倍
高専・短大卒は 1.17倍
大学・大学院卒は 1.47倍
この数字はまさに教育の重要性を物語っている。
◇ 幼児教育の重要性は、非認知能力を
高めるのに貢献する、ということに凝縮できる。
ここで非認知能力とは、その人の性格なり精神、
あるいは意欲に関する能力を意味する。
具体的には
忍耐力、自制心、協調性、指導力、
計画性、向上心、意欲。
◇ 秋田県、北陸3県の小・中学生の学力が
高い1つの理由に、家庭での勉強時間が
しっかり保たれていることがあった。
それを促す1つの方法は宿題の
量を増やすことにある。
また 夜の時間に子どもが勉強に励むには、
親が遊びほうけている姿を見せていては、
子どもだけが勉強する気にはならないだろう。
毎晩 父親が会社の帰りにパチンコに通うとか、
夜遅く飲んだくれて帰宅するといったことは、
なるべく避け、
静かに本を読むとか、静かに教養番組を見るとか、
「トンビ博士の教養講座」をチェックするとか、
そう いったことをしたい。
子どもは、つぶさに親のやっていることを
見ているのである。
◇ これを述べる根拠は、フランスの
社会学者・ブルデューが「文化資本」と
名付けたことに由来している。
家庭の中で知的ないし文化的な雰囲気が
漂っていると、子どもはそれに自然と
馴染んで同じく知的ないし文化的な
人間になろうとする姿勢が芽生える。
ということらしい。
できの悪い息子の原因は、
本人のせいではなく
その親である夫婦がつくる
非文化的な家庭環境ということになる。
ヤッパリそうだったのか! と
変に納得している方も多いのではなかろうか。
今からでも遅くないので、
明日から文化的な生活に努めようと
思うかもしれないが、
子どもが15歳を過ぎていたら
もう 間違いなく
手遅れである。
その場合は、子どもにこの件を伝授して
孫に期待しよう。
今日一日の人生を大切に!
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