「誤前提暗示」の罠にはめて相手をコントロールする    vol.164

 

◇ ありもしない前提を相手に伝えた

うえで、相手の判断を自分の思い通りに

コントロールする「誤前提暗示」

と呼ばれる心理テクニックがあります。

 

これは、人がもっともらしい

前提や選択肢を与えられると、

それ以外の選択肢があるにも関わらず、

 

与えられた選択肢の中だけで

物事の判断を下してしまいやすい

という人間心理を応用しているのです。

 

「誤前提暗示」は、周りの同僚に

自分の仕事を手伝ってほしい

場合などにも応用できます。

 

「オレの仕事を手伝ってくれよ」

 

というふうに漠然とお願いするものではなく、

 

「この資料のコピーか、

 テキストの入力をやってくれない?」

 

と手伝うことが当たり前のような

 

二者択一式の問いかけをするのです。

 

このようにふたつの選択肢を

封じ込めてしまうことを

 

「二分法の罠」 とも呼びます。

 

こうして、あなたが手伝ってほしい仕事を

相手が選ぶようコントロールするのです。

 

◇ また二者択一のお願いをするときは、

本当にお願いしたいことを

選択肢の最後に持ってくるとより

効果があるといわれています。

 

これは、人間心理では、

複数の事柄をリスト的に提示されると、

それぞれの記憶に差違が起こり、

 

終わりに近い事柄のことを

よりはっきりと記憶しているという

 

「系列位置効果」

 

起こるとされているからです。

 

こういったテクニックを

 知っている人と

まったく知らない人の間には、

歴然とした差が出るのは

否めません。

 

今日一日の人生を大切に!

スポンサードリンク

コメントを残す

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください