◇ スウェーデンのある公園に、
世界で最も深いゴミ箱がある。
見た目は、高さ、1.2メートルぐらいの
ごく普通の青いゴミ箱である。
しかし、公園を訪れた人がゴミを捨てると、
かなり長く落下音が続いた後で、
ようやく「ボン」と
底に当たったような音がする。
その様子を映したビデオを見ると、
人々の率直な反応がわかる。
誰もがまずは驚き、
戸惑った顔をするが、
やがて微笑みが浮かび、
予想外の展開に面白がる。
さらにビデオには、人々が公園の敷地内を
歩きまわって、ゴミ箱に入れる空き缶を
探す様子が映っている。
ゴミが落ちるのは実際には
約1メートルだが、スピーカーからは
何百メートルも落ちていくような音が聞こえる。
この実験のアイデアは
「楽しければ、人はもっとゴミ箱に
ゴミを捨てるのではないか」
という問いから生まれた。
まさにご明察。
ゴミを捨てるという作業をちょっと工夫して
ゲーム感覚的な遊びに変えてしまう。
そうすると、このゴミ箱に捨てられたゴミの量は、
そばにある普通のゴミ箱の約2倍になった。
◇ 何が人々を動かすのか!
「モチベーション」(動機付け)という
言葉の語源はラテン語の「moutivus]で
「動くために役立つ」という意味になる。
モチベーションを持つということは、
何かをするために動くことである。
人々に動いてもらうためには、
一定の慣性を克服しなければならない。
この慣性を克服するような
工夫や仕掛けをして
嫌な作業や仕事を遊び感覚に
変えてしまうことができる。
心底やってみたい活動なら、
人は金銭などに外部的な恩恵が
なくてもやるだろう。
職場でやっているいまの仕事に、
ゴミ箱のようにひと工夫加えれば
見違えるほど効率が上がるかもしれない。
今日一日の人生を大切に!
コメントを残す