◇ドイツの哲学者ハイディンガーは
「ものが存在するとはどういうことか」
そんな問題に挑んだ人なんです。
トンビなんかは、今までそんな問題を
考えたこともありませんが、
そんな難しいことを考えられる人が
世の中にはいるものです。
◇そのハイディンがーの著書
「存在と時間」の中で
あるメッセージを遺しています。
「人は死から目を背けているうちは、
自己の存在に気を遣えない。
死というものを自覚できるかどうかが、
自分の可能性を見つめて生きる生き方につながる」
これが、ハイディガーの主張です。
◇ 彼によれば、「死」は交換不可能であり、
しかも、いつかは必ず訪れる確実なものであり、
またいつ襲ってくるかを人は知ることができず、
いったん「死」を意識すると
他人との交渉を嫌うようになり、
現に生きている人間には
追い越せないような
人間存在の最後の可能性がある
と言います。
◇ ラテン語に「 メメント・モリ 」
という言葉があります。
メメント: 記憶しなさい 意識しなさい
モリ: 死
つまり
「死を記憶せよ、死を思え、
死を意識しなさい」
という意味です。
ハイディンガーが主張するように
人間にはそれぞれ固有の死があり、
その死は、いつやって来るかわかりません。
しかし必ず訪れます。
自分が「死すべき存在」
であることを忘れなければ、
自分が「時間的制約の中の存在」
であることがわかります。
つまり
「人生は限定された時間をどう生きるか」
という「真剣勝負の場」であることを
意識する必要があるということです。
◇ 死を自覚しながら、
死が 近くことを「切迫」と
実在主義では言います。
「自身の死」を差し迫ったものとして
受け止めてこそ、
「今を真剣に生きよう」
という自覚が生まれるのです。
◇ そう言えば、私の敬愛する
スティーブ・ジョウブズも
この「メメント・モリ」を
常に口にしていました。
彼は知っていたのです。
「人生が長くない」ことを
そして「限りがある」ことを…..
<今日の格言>
毎日、今日が人生の最後の日だと
思って暮らし続けていると、
いずれ、それが本当になる日がやってくる。
もし、今日が人生の最後の日だとしたら、
今日これからやろうとしていることを
やりたいと思うか
Steve Jobs
*今日一日の人生を大切に!
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