二大リスクに直面する中国経済は前途多難 ③   vol.957

こういう緊張関係の勃発によって、

  習近平氏が国賓としての訪日計画も

  立ち消えになる。

 

 もともと日本国民の87%が、

 「中国に対してよい感情を持っていない」

  という世論調査結果が出ている。

 

これは、世界一の「反中感情」を

示しているもので、

 

尖閣諸島を巡る日中関係の悪化を

浮き彫りにしている。

 

これが、いよいよ現実化しかねない状況に

立ち至った以上、

習氏の国賓としての訪日は困難だ。

 

中国の南シナ海の島嶼占領の手口は、

  先ず、漁民を上陸させる。

 

   次いで、漁民保護の名目で

   海警船が支援する手順だ。

 

海警船は武装化している。

 

漁民上陸=占領終了という

速攻戦で臨む方針に変わったのであろう。

 

こうして手早く占領して既成事実化し、

後は中国海軍が防衛するというやり方だ。

 

日本は、すでにこの動きを察知しており、

米国新政権と連絡を密にしている。

 

尖閣諸島は、日米安保条約の

適用対象であることを、

 

米国の大統領、国務長官、

国防長官の三者が承認するという

重層構造をつくり上げている。

 

仮に近々、中国が尖閣諸島を

  攻略に動けばどうなるか。

 

   2022年の北京冬季五輪は、

   日本・米国を初め西側諸国の

   不参加となだろう。

 

 これだけでない。

 

米国は、インド太平洋戦略の

重要拠点を防衛すべく、

 

NATO(北大西洋条約機構)を

共同防衛に引き込む手立てを打つだろう。

 

別に、日米防衛力に

不安があるからという理由でない。

 

インド太平洋戦略の「クワッド4ヶ国」と

NATOを結びつける絶好の機会を

利用するのだ。

 

中国は、尖閣諸島を攻撃して

同時に世界を敵に回すという、

 

世にも愚かな「自滅の道」

嵌まり込むのだ。

 

中国は、しきりと台湾に

  攻勢を掛けている。

 

 そのたびに、米国から台湾への

 武器売却が増えている。

 

中国が、それを承知で

台湾を脅迫しているのは、

「囮」(おとり)戦術であろう。

 

台湾攻略に見せかけて、

尖閣諸島攻略を狙っているとも言える。

 

日米軍部は、すでに島嶼防衛に

 特化した戦術を磨いている。

 

 自衛隊も米海兵隊と

 同じ部隊編成を立ち上げ、

 合同訓練している。

 

米軍部隊は島嶼別に展開し、

大部隊の編成から小部隊編成に変わった。

 

大部隊の移動は、

中国軍に発見されやすいためだ。

 

こういう地道な戦術で、

中国軍の奇襲作戦に備えている。

 

サイパンの米空軍基地は、

 地下に格納庫を建設している。

 

 中国軍のロケット攻撃に備えている。

 

このほか、中国のロケット攻撃が届かない

インド洋のディエゴガルシア島に

空軍基地を持つ。

 

元英軍基地だったもの。

 

2003年、ステルス型の

B2爆撃機専用シェルターとして改修された。

 

これにより、B2爆撃機の

南シナ海への飛行時間が短縮される。

 

当然、尖閣諸島防衛に役立つ。

仮にB2が米ミズーリ州基地から

発進した場合、

 

最速でも南シナ海に到達するには

12時間かかる。

 

しかし、同島からだと

飛行時間はわずか5時間という。

 

B2爆撃機が3機、

インド洋基地に駐留する。

 

中国にとっては、不気味な存在だ。

 

ステルス型戦略爆撃機だけに、

レーダーの捕捉は困難である。

 

ある日、突然の攻撃があっても

不思議ないだけに、

 

改めて尖閣諸島や南シナ海の侵略を

後悔するであろう。

        つづく

 

 

今日一日の人生を大切に!

コメントを残す

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください