「新冷戦」時代がもたらすもの ③    vol.555

 

◇ こうした「新冷戦」の中で

    世界はどのように変わっていくのか?

 

米中対立が深刻化し、

「新冷戦」が世界を巻き込むとしたら

何が起きるのか。

 

トンビが考える世界は次の通りである。

 

<その1:米中対立で世界は二分される>

 

◇ 今後、「米中対立」の新冷戦が

    激しくなっていくと、

 

アメリカも中国もそれぞれ世界の国々に

 

「アメリカを取るか、中国を取るか」

 

という二者択一を突きつけるようになる。

 

様々な思惑でアメリカ側に

つかない国も大勢あるため、

 

米中対立で世界は二分されても

不思議なことではない。

 

<その2:テクノロジーも分離していく>

 

◇ テクノロジーに関しても

    アメリカのテクノロジーと、

 

  中国のテクノロジーとに

  二分されて商圏を分けることになる。

 

中国は安売り攻勢が得意な国であり、

安さを好む国や国民は必ずある。

 

そのため、中国が一方的に

不利というわけではない。

 

また歴史的に反米の国は、

中国と組むことを考える。

 

<その3:株価が低迷する。特に中国の株価>

 

◇ このような

 「アメリカを取るか、中国を取るか」

 という二者択一は、

 

アメリカにとっても中国にとっても

「売れない地域が出現する」ため、

企業の売上が落ちて株価の低迷も起きる。

 

特に中国の場合、

アメリカの半導体やOSからも

アクセスが遮断された場合は、

 

長期的な影響は大きいため、

株価のダメージもまた中国の方が大きくなる。

 

<その4:思想的・文化的にも二分化されていく>

 

◇ 思想的にも文化的にも、

   かつての冷戦である

「民主主義か、共産主義か」

思想や文化が分断されたように、

 

次の新冷戦もまた

「アメリカ的思考か、中国的思考か」

で分断されていく。

 

中国の経済圏に入った国々は、

親中国反米に傾くのは必然であり、

 

中国文化を好んでアメリカ文化を

嫌うようになっても不思議ではない。

 

<その5:サイバー攻撃がより激しくなる>

 

◇ しかし、アメリカはこれからも

    イノベーションを生み出して

    変わりゆく国であり、

 

中国はそのイノベーションの窃盗が

できにくくなるので、

少しずつ出遅れるようになる。

 

そのため、それをカバーするために

より知的財産の窃盗に

力を入れるようになっていく。

 

サイバー攻撃がより深刻化していく

ことになるのは間違いない。

 

<その6:軍拡競争・代理戦争が起きる>

 

◇ 中国は一帯一路で「経済的植民地」

    次々と手に入れているが、

 

同時に中国は軍事的にも

膨張主義を取っている。

 

そのため、かつての米ソと同じく、

今度は米中の間で軍拡競争が

起きるのは必然であり、

 

いずれはどこかで

米中の代理戦争が起きる。

 

南沙諸島、尖閣諸島、台湾、

フィリピン沖、あるいは 沖縄。

 

米中が衝突しそうな場所はいくらでもある。

 

他にも中国の「一帯一路」で

経済植民地にされた国々が

反旗を翻す場面も出てくるだろう。

 

<その7:最終的に中国は崩壊する>

 

◇ では、この「新冷戦」の勝者は

    アメリカになるのか中国になるのか。

 

言うまでもないが、

答えは アメリカ だ。

 

世界最強の軍事力を持ち、

ドル基軸通貨体制によって世界経済を支配し、

 

最強の金融市場を持ち、

イノベーションを生み出すシステムを保有し、

 

あらゆる分野でトップを行く

多国籍企業がキラ星のごとく存在し、

 

今後も若年層の人口が増えていくのは

アメリカである。

 

とすれば、最終的に「新冷戦」を制するのは

アメリカ であり、中国ではない。

 

そうであるならば、

今の中国は新冷戦に敗れて

崩壊していく運命を背負っていることになる。

 

あくまでもトンビの予測ではあるが・・・

                                         

 

 

今日一日の人生を大切に!

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