慈雲(じうん)  vol.857

 

天地をもって、わが心をせば、

いたるところ安楽なり

 

慈雲は江戸中期の真言宗の僧。

 

  高松藩の蔵役人の子として

  大坂で生まれた。

 

俗名は 平次郎

 

幼時より剛胆であった。

 

十一歳のとき兄が父の機嫌をそこね

  家を追い出された。

 

 平次郎は深夜まで父の枕元に正座。

 

「お兄ちゃんの勘当を

 許してくれるまで動かない」と粘り、

 

ついに「おまえに免じて兄を許す」

と父にいわせた。

 

ほどなくして父は死去。

 

平次郎は出家させられ僧に。

 

修行は猛烈

 

儒学、詩文、顕教、密教すべてを学んだ。

 

しかし限界に気づいた。

 

そこで慈雲はなんと独学で

古代インドのサンスクリット語を研究。

 

文法まで解明してしまった。

 

彼は人々に、

 身に三つ 口に四つ 意に三つの、

  十の戒めを守るようにすすめた。

 

殺さず 盗まず 邪淫せず 
      (身に三つ)

 

嘘つかず 無駄口たたかず 

悪口いわず 二枚舌をつかわず
       (口に四つ)

 

欲張らず 怒らず 

よこしまな物の見方をせず  
        (意三)

 

「十善戒」 である。

 

慈雲は数々の名言を残している。

 

 日や月は下を照らすが、

 自分の恩恵としない。

 

山や川は生きとし生けるものを育むが

自分のものにはしない。

 

そういう天地のような

ひろい気持ちになれれば、

 

案外、人間は楽に暮らせる。  

 

そう説いている。

 

なかなか、奥が深い。

 

<今日の名言>

最初にあったのは、

夢とそして根拠のない自信だけ。

そこから全てが始まった。

 ソフトバンク創業者  孫正義

 

*トンビの息子が小学校4年のとき 
 親戚の葬儀に出席し、
「孫一同」の花輪を見て、

「お父さん 孫(ソン)さん
   から花輪をきとうよ。」と

 大きな声で言うものですから
 暗い雰囲気の中で、一瞬笑いがもれました。

 

 

今日一日の人生を大切に!

コメントを残す

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください