◇ トランプ大統領は、
対中強硬策で米国民の期待を
つなごうとしたが、
中国が米国からの農産物輸入を
止めたことで、
突如、対中強硬策を中止した。
◇ アメリカの中国非難は、
いろいろ想定をした結果から
非難をしたわけではなく、
検討もなしで、感情的に、
とりあえず言ってみるという
浅はかな内容に見える。
これでは、中国の官僚たちの
手玉に取られてもやむおえない。
もはや「感覚外交」が限界に来ている。
◇ ポンペイオ国務長官は
香港への国家安全法適用にかかわった
中国共産党当局者に対して、
ビザの発給停止の制裁を行うとしたが、
これに対して中国政府は、
米農産物輸入を止めると言い、
選挙戦を考えると
これもうやむやになる確率が高い。
言うだけで実行しない政権になっている。
◇ 覇権国になってからの米国の指導者で、
このような人はいなかったように感じる。
トランプ大統領は、
その場の雰囲気で発言しているため、
発言の実現性は低いことになる。
対外政策でも、このようなことが多く、
トランプ大統領の発言を真に受けない方が良い。
◇ 米国民の期待をつなぐ次の策として、
技術者の入国制限策に舵を切った。
しかし、大手IT企業のエンジニアの多くが
インド人や中国人であり、
インド・中国から技術者を止めると、
米国の優位にあるIT企業の技術力は
失われることになる。
したがって、これも「やらない」と
予想していたところ、
14日に早々と撤回した。
◇ 対中強硬政策もダメ、
技術者入国制限も限定的であり、
次に、EUからの輸入品に対する
関税を上げると言い、
日本に対しても
貿易協議第2弾を行うとした。
ドイツから9000人の米軍を
撤退するとも言い、
同盟国に対して手あたり次第に
強硬政策を打ち出している。
しかし、交渉を開始するだけであり、
大統領選のある11月までに
結論が出るとは思えない。
◇ さらにに、新型コロナ感染対策で
トランプ大統領は経済を
制限することを嫌い、
それに同調した共和党知事の州の
感染者数が大幅に増加して、
トランプ大統領の支持率が低下してきた。
このように、コロナ対応の失敗で
トランプ大統領の勢いが
まったくなくなってきた。
◇ フロリダ州では、バイデン候補が
トランプ大統領を抑えて支持率を逆転、
テキサス州でも支持率が拮抗している。
共和党が強い南部州でも
バイデン候補が勝つと、
トランプ大統領の勝つ州は
非常に少ないということになる。
もちろん、ラストベルトの6つの激戦州も、
今の所はバイデン候補が優勢になっている。
このままいくと、トランプ大統領の
歴史的な敗北になるのはほぼ間違いない。
つづく
今日一日の人生を大切に!
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