人生100年時代を生き抜く vol.772

頼山陽の「日本外史」巻九に、

  戦国武将の三好長慶(ながよし)を

  語った一説がある。

 

「長慶老いて病み、

  恍惚として人を知らず」(岩波文庫)

 

人を識別できなかった、と。

 

有吉佐和子氏の小説

「恍惚の人」の表題は

この記述に想を得たという。

 

いつの世にも悲しい病である。

 

読売歌壇に載った歌がある。

 

「我が命一日(ひとひ)伸ばすに

 妻はいのち一日縮むる老老介護」(阿部長蔵)

 

高齢者同士の老老介護や遠距離介護では、

それでも目の届かぬときがあろう。

 

孝行息子の頼山陽は詩に詠んだ。

 

  「五十の児に七十の母あり 

  この福、人間、得ること

  まさに難(かた)かるべし」

 

なんと幸せなことか、と。 

 

いまは八十の子に百の母さえ

めずらしくない長寿社会を、

人は生きている。

 

この先のことを考えると、

長寿が本当の幸せかどうかはわからない。

 

今日一日の人生を大切に!

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