新型コロナ・ウイルスの本質を見極める ②  vol.722

見えない未来を信じるためには、

  目前では「見えない本質」

  読み取る力が必要がある。

 

感染が確認されても、

現状では8割程度が軽症と言われている。

 

WHO(世界保健機関)は

新型コロナ・ウイルスによる死亡率は

2%程度という推測値を発表している。


 
一方、一人の感染者は

2.2人を感染するという推測もあり、

 

この掛け算では一気に世界中の人々が

感染するという単純計算になる。

 

ただ感染しても病症が現れない、

軽症であるということかもしれない。

 

もちろん世界の100人の一人が

死亡するということを考えると、

 

新型コロナ・ウイルスは

確かに恐れなければならない

感染症であることは間違いない。

 

世界で数多い感染症の中、

 三大感染症と言われているものがある。

 

 HIV/エイズ結核マラリアだ。

 

HIV/エイズでは年間77万人ぐらいが

命を失うが、これは感染者のおよそ2%だ。

 

結核の年間死亡者数はおよそ125万人で、

発病者のなんと12.5%になる。

 

そして、マラリアによる

年間死亡者数は40万人で、

 

発病者の228000万人との

比率は低いものの、

死亡者の67%5歳未満の子供達である。

 

2分間で一人の子供がマラリアによって

命を失う計算と言われている。

 

しかし、三大感染症による死亡は、

この10年間ぐらいで半減している。

 

実は三大感染症の特徴とは、

国際的パートナーシップの対策によって

制圧できる感染症なのだ。

 

そして、残念ながら

あまり知られていない事実は、

その土台作りに貢献したのが日本であること。

 

2000年のG8九州・沖縄サミットで、

議長国日本が感染症対策を

主要課題として取り上げ、

G8諸国が確認した。

 

国境を超える感染症対策には

政治的意志が不可欠になる。

 

観光立国整備の財源として

20191月に導入された出国税を、

 

感染症対策の財源として

活用することもできる。

 

感染症は観光立国だけではなく、

経済社会を根幹から脅かす脅威でもある。

 

今回の新型コロナ・ウイルスは、

情報過多の時代に、

「本質とは何か」という

問いを我々に投げかける。

 

これを機に、

本格的な感染症対策への

きっかけとして欲しい。 完

 


 

今日一日の人生を大切に!

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