中国の平成時代の栄枯盛衰から見えてくる日本の在り方 ④ vol.650

 

「万世一系」の日本と

   「易姓革命」の中国は非常に対極的だ。

 

*万世一系
永久に一つの系統が続くこと。  
特に皇室についていう。

*易姓革命
姓をか(易)え、命をあらた(革)めるという意味。 
天子は天命を受けて国家を統治しているから、
天子の徳が衰えれば天命も革(あらた)まり、
有徳者が新たに王朝を創始する。

 

なぜ同じ東洋で、

これほど国体が異なるのか、

 

ということについては諸説あるが、

 

地政学、自然生態系から社会の仕組みなど、

長い歴史的文化風土の所産ということだろう。

 

◇ 万世一系については、

    よく「万邦無比」ともいわれている。

 

それは、日本史には権力の争いは

何度もあったものの、

 

万世一系を潰そうとする者は

現れなかった。

 

神代から平成、令和までに至って

万世一系が可能だったことは、

 

「世界の奇跡」とまで感嘆される。

 

いかなる国や政権も万世一系を望みながら、

中華の国々のように「易姓革命」

よって潰されてしまった。

 

この世界の奇跡をいかに守っていくかが、

現在の日本人の「使命」だと、

トンビは考えている。

 

「易姓革命」の国々の現実を見ると、

     外からの要因よりも内からの要因によって、

     政権が崩壊していくことが多い。

 

「天下一国主義」を理想としても、

バラバラのものを「統一する」のは極めて難しく、

すぐに政権も社会も不安定化してしまう。

 

それを無理やり統一しようとすると、

膨大なエネルギーが必要になる。

 

その意味で、「万世一系」

決して「無理やり統一」しようと

した結果ではなく、

 

やはり長い間、日本人の心に

寄り添う存在だったから

可能だったということだろう。

 

極めて安定しているから、

分裂しない。

 

物理法則にもかなっている。

 

◇ 平成の30年間から

    令和の新しい元号を迎え、

 

   いよいよ「日本を取り戻す」の

   実現へと向かうことへの期待と、

 

輝かしい時代とするために、

われわれもますます

頑張らなければならない

という新たな気持ちに溢れている。

 

◇ 元号について、

   いまだに「天皇の時間支配だ」などと

    批判する人もいるが、

 

万世一系を守り続けてきた

日本人にとって改元というのは、

 

ある意味では変わらぬ伝統を保ちながら、

日本人の気持ちや社会の雰囲気を一新させて、

 

新たな時代に向けて「生まれ変わる」ための、

偉大な知恵なのかもしれない。       

 

 

今日一日の人生を大切に!

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