◇ 人生をより充実したものにするためには、
何よりも気力の充実が大事だ。
そしてふと、こんなことを考えた。
ひょっとしたら、
トンビは一毛作の単作人生ではなく、
三度の作付けをする「三毛作人生」を
送くってみたいと考えているからではないか、
そんな思いがした。
◇農業の二毛作は、
一度目の作付けを表作、
二度目の作付けは裏作 だが、
人生の二毛作、三毛作は、
決して「裏」ではない。
第一幕の人生とは趣を変えて、
むしろ第一幕をしのぐほどの楽しさと
充実感に満ちた生活を迎える。
そして三毛作目の晩年、
今までの知識と経験と人脈を生かして
大輪の花を咲かせる。
これがトンビ流「人生の三毛作」だ。
◇ ある「一定の年齢」を境にして、
一毛作人生と二毛作人生とが
はっきり別れるわけではない。
では年齢を重ねても、気力みなぎる人生を
送るにはどうしたらいいのか。
そのために、
若いときからどんな準備をして、
どんな心構えをもって生きればいいのか。
そんなことをずーっと考えてきた。
◇ 人生の三毛作を志すなら、
三十代から準備を進めて
おかなければならない。
起点は三十代だ。
早くから二毛目の作付けの準備を
して置かなければならない。
そして五十代に突入したら、
三毛目の準備をする。
◇ 人生の後半で打ち込める
「仕事」は何か、と問われたら、
一毛作時代の「得意」には固執しないほうがいい。
これまでの経験があるという理由だけで、
二回目、三回目の作付けをするのは、
おもしろみがない。
だいいち、今まで使用していた古い土俵では、
緊張感が乏しくなる。
◇ 一般企業の場合、五十代も後半に入ると、
自分の定年を意識せざるおえない。
給与の大幅ダウンを受け入れて、
定年後の数年の雇用を継続してもらうか、
あるいは再就職先を探すか。
問題は、どれだけ働きがいのある仕事が
できるかということだ。
「もうひとつの仕事」の発見するために、
50代が「もうひと苦労」するための
適当な時期ということになる。
「五十にして天命を知る」
この孔子のことばにしたがえば、
50代にやらなければならないテーマは、
「三回目の作付けの種」を決めることである。
天の命というべき、
自分の生き方を50代で決することが重要だ。
みなさんも、トンビ流「人生三毛作」を
実践してみてはいかがだろうか。
今日一日の人生を大切に!
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