◇ イタリアの家電メーカーに
オイル内蔵型ヒーターという商品があります。
温風も出さず 静かで
空気も汚れないというのが「ウリ」です。
でもこれだけではほとんど部屋は暖まりません。
そして、その割に電気代が高い。
ヨーロッパでは主暖房で部屋が暖まったあと、
室温を維持するために使う補助暖房器具
として普及してきました。
日本では当初まったく売れませんでしたが、
ある通販会社が、この商品の「ウリ」を
1行のキャッチコピーに凝縮して伝えたところ、
創業以来初めての大ヒットとなりました。
さてこの企業は、どんなキャッチコピーで
「ウリ」を伝えたのでしょうか?
それは……
「寝室に置いておくと、ひと晩中
ホテルに泊まっているような快適さ」
つまり ”寝室用のヒーター” であることを
「ウリ」にしたのです。
それまで ”寝室用のヒーター” なんていうのは
日本にはありませんでした。
キャッチコピーひとつで、
このように売上げが大きく変わるのです。
◇ ユニクロ1号店で、柳井さんが採用した
常識とは違う ある試みとは?
答えは……
「開店時間の常識を変えた」 です。
朝6時に開店時間を変更したそうです。
1984年6月2日、1号店の前には大行列ができ、
ラジオ中継で柳井氏が
「人が多すぎるので来ないでください」と
呼びかけたほどだったそうです。
◇ 逆に営業時間を短くすることで、
モノがバカ売れすることもあります。
栃木県の住宅地にあるパン屋さんは、
週に1日、毎週土曜日の朝しか
営業していません。
食パン専門店で、パンなのに かなり高価。
高いものは1斤1300円します。
しかし朝9時の開店前から
お客さんの列ができ、2時間たらずで完売。
近くだけでなく、関東一円から
広くお客さんがくるそうです。
商品の品揃えを絞って、
そしてさらに値段を上げて
他の食パンとは差別化して、
さらに営業時間を絞り込んで、
そこに集中させ、
賑わい感を醸し出す。
ひとつの戦略だと思います。
◇ 京都市にある町屋をリノベーションした
カフェで提供される
「賞味期限10分」のケーキが
話題になっています。
その名も 「10分モンブラン」
なんとなく口コミで拡がりそうなネーミングです。
◇「ヤドカリ系」と呼ばれるカレーショップが
急増しているのをご存知でしょうか?
「ヤドカリ系」というのは、
昼間に営業していない
居酒屋やバーなどを間借りして、
昼間だけ営業する店のこと。
居酒屋や、バーは夜しか
営業していないので、
営業してない昼間に店舗を
貸すことができれば、
お互いメリットが出てきます。
今後、このような形態が
増えていくかもしれません。
◇ 築地もったいないプロジェクト
「魚治」(うおはる)
というお店をご存知でしょうか?
築地にあるお店ではなく、
丸の内にある居酒屋さん。
「規格より大きい小さい」
「形が悪い」
「漁や運送時についたキズがある」
「獲れすぎた・旬からずれている」
「漁獲量が少なすぎて
取引の対象にならなかった」
「セリで売れ残った」
などの理由で、
年間数十億円の魚が築地では、
廃棄されているそうです。
その魚を仕入れてきて、
看板メニューにした居酒屋さん。
◇ ちょっとした創意工夫や、
目線を変えることで
商売の流れが大きく変わります。
マーケティングをやっている方なら、
これまでに紹介した事例は、ほとんど
聞いたことがあると思いますが、
ぜひ参考にしてください。
今日一日の人生を大切に!
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