◇ 季節によって売上げが変動するのは
よくあるケースです。
特に季節商品の場合は避けられません。
オモチャメーカーも状況は同じです。
しかしこの問題を解決するために、
ある大手のオモチャメーカーが
まさにこのような策略を用いています。
◇ オモチャの売上げが最もよくなるのは
クリスマス前です。
問題はその後の2ヶ月の間、
オモチャの売上げが急激に落ち込む点です。
では、どうしたらクリスマスに
お金を使い果たしてしまった親たちに、
別のおもちゃを買わせることが
できるのでしょうか?
オモチャメーカーは、
このような起こりそうもない行動を
どうやって引き出すのでしょうか?
ある会社は、広告キャンペーンを
大幅に増やします。
また別の会社は、
この期間値下げをします。
しかし、このような正攻法では
いずれも成功しませんでした。
親たちは、値下げや、キャンペーン
ぐらいではオモチャを買ってやる
気になれないのです。
しかし、うまい解決方法を考え出した
大手のオモチャメーカーが現れます。
それは非常に巧妙なもので、
一貫性を保とうとする欲求の強い力を
理解した上で、普段と変わらない宣伝費を
使って行われているのです。
◇ それは1月、トンビがある街の
一番大きなオモチャ屋にいるときでした。
一ヶ月前、息子のためにそこで
あまりに多くのプレゼントを
買ってしまったので、
トンビはおもちゃは当分買わないと
誓いました。
それなのに、再び立っていたのです。
それも、息子のために別の高価な
オモチャをまさに買おうとしていたのです。
このオモチャは、息子と約束した
プレゼントでしたが、クリスマス直前に
おもちゃ屋にいったときは、
すでに売り切れていた商品だったのです。
そこでしかたなく、そのときは
別のおもちゃを購入したわけです。
◇ 大手のオモチャメーカーの策略は
次ぎのとおりです。
① クリスマス前からある特別な
オモチャを欲しくなるような
コマーシャルをテレビで流し始めます。
子どもたちは当然それが欲しくなる。
そこで、両親にそれを
クリスマスプレゼントとして買ってもらう
約束を取り付けることになる。
さて、ここからが会社の計画が始まる。
② 子どもたちが両親に約束させた
オモチャを店には少ししか卸さない。
大半の親はそのオモチャが売り切れて
しまったことを知って、子どもたちが
次に同じくらい欲しいおもちゃを
代わりに買わざるを得なくなる。
③ クリスマスが終わったら、
オモチャメーカーは、
もう一度特別なコマーシャルを
また流し始める。
そうなると、子どもたちは前以上に
そのおもちゃを欲しくなる。
両親のところにいき、
「買ってくれると約束したじゃないか」
とぐずります。
親は子どもたちをがっかりさせないために、
重い足を引きづりながら店に
買いにいくことになるのです。
つまり、メーカーは同じお客から
2倍の利益を上げることになります。
なるほど、まんまとおもちゃメーカの
策略にハマってしまいました。
クリスマスシーズン 、
「売切れ」と言われたら、
この策略を思い出してください。
*今日一日の人生を大切に!
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