落語の「真打」とは どんな意味? vol.126

 

◇ 落語には「真打」という格があります。

 

   謂れは古く、電気のない時代に

   さかのぼります。

 

   当時、落語は基本昼席だったようですが、

   その芸の性質上、やはり夜に聴きたいという

   需要が生まれます。

 

   高座の両脇に燭台が置かれます。

 

   照明器具はもちろんローソクです。

 

 最後に高座に上がった落語家が

 オチを言うと、自らローソクの芯を

 パチリと打ち、場内を暗くします。

 

 そして

 

 「今日はこれきりでございます」

 

      と挨拶。

 

 そういう風に終演となったそうです。

 

 「ローソクの芯を打つ」 

 

 これが真を打つ、

 

 「真打」になったと

 

 伝えられています。

 

◇ 実力、人気、年功、客や寄席の

 推薦などによって真打昇進は決まります。

 

 すべてを兼ね備えていれば

 問題ないのですが、

 恣意的な昇進も ままあり、

 今までずいぶん揉めてきました。

 

 それが元で協会脱退に発展する

 ケースもあり、立川流落語会は

 そうして誕生しました。

 

 従来の昇進基準は、

 前座から二つ目には落語五十席、

 唄や踊りなどの歌舞音曲、講談数席、

 そして年季三年というものです。

 

 騒動を踏まえて、立川流は昇進基準を

 明確にしました。

 

 立川流では、真打への昇進は、

 落語百席、マスターすれば、

 年季は問いません。

 

   
 いままでにない基準で真打が

 生まれています。

 

 実は、トンビはこの立川流一門の

 落語が非常に好きです。

 

 いままでの枠にとらわれない、

 斬新さがあるというか、

 個性豊かな感じがいたします。

 

 会社の役職である部長クラスも

 落語会でいう「真打」という格にあたります。 

 

 各役職についても「昇進基準」を明確にし、

 そしてその基準を固定化するのではなく

 時代の流れに合わせて、柔軟に変化させることが

 できれば、魅力ある組織になるはずです。

 

 「今日はこれきりでございます」

 

<今日の名言>

 

あれを見よ深山の桜咲きにけり

  真心尽くせ 人知らずとも

   松原泰道(南無の会会長)

*深山に咲いた桜のように、
 誰がみてくれようとなかろうと、
 ただただ真心を尽くしていくことが大事です。

 なかなかできませんが.....

 

今日一日の人生を大切に!

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