中国人の歴史認識 ⑪ vol.1120

◇ 今日、中国の人々は、

 

 林立する記念碑に囲まれて

 暮らしていると言ってもよい。

 

 いずれも博物館、史跡、

 公共的な彫刻作品などを通じて、

 

 市民に過去を

   思い起こさせるために

 使われている。

 

◇ 博物館や公共の記念碑は

 多くの国々で、

 

 国民的な記憶

 アイデンテイティ

  形成するのに

 

きわめて重要な役割を

果たしてきた。

 

世界中の人はどこでも、

それぞれの記念碑を尊重している。

 

◇ しかし中国共産党は

 1991年以来

 

 過去の記憶の

 祈念址(し)を建設し、

 

 それらをイデオロギー的な

 再教育に利用しようとしてきた。

 

その並々ならぬ力の入れようは、

前代未聞である。

 

1991年以降

 中国共産党には、

 

 共産主義の旗を降ろし、

 

 本格的にナショナリズムを

 採用するしか、

 

 選択の余地はなかった。

 

中華人民共和国を

ひとつにつなぎとめ、

 

冷戦後の時代に共産党政権が

権力を維持していく上で、

 

「ナショナリズム」

 唯一のイデオロギー的な

「接着剤」となったのである。

 

「立ち遅れれば

  殴られるということ、

 

  発展を遂げることしか

  復興は実現できない」ことは、

 

 これまでの歴史と現実を

 見れば明らかである。

 

近代において中国は、

列強諸国に陵辱されてきた。

 

その大きな原因は、

当時の中国が貧しく弱かったからだ。

 

以来、中華民族の偉大なる

復興を成し遂げることは、

 

各世代の中国の人々の揺るぎない

奮闘目標となってきたのである。

           つづく

 

 

今日一日の人生を大切に!

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