中国人の歴史認識⑧  vol.1117

1931年9月18日

 

 これは中国の

 集合的記憶の中では、

 

 大変重大な日付だ。

 

 祖国の歴史の中で、

 

 最も暗い時代の幕開けを

 告げるものだからである。

 

その日、日本が所有し、

運営する鉄道の線路の一部が

燥破された。

 

これを日本側は

中国の反乱軍の仕業とし、

 

陸軍による

中国侵略開始の口実にした。

 

「奉天事件」

   呼ばれるようになった

   この事件をきっかけに、

 

 日本軍は満州の

 大部分を征服した。

 

 歴史を語り継ぐ

 中国側の「物語」では、

 

日本占領下にあった

14年間(1931〜1945年)は、

 

中国の歴史のページの中で

最も荒涼たる一章を成すのであり、

 

多くの中国人にとって

これほど悲痛な記憶はないのである。

 

◇ 奉天事件を追悼するために、

 

  中国政府は

 「九・一八歴史博物館」

    を建設した。

 

 1931年に事件が起きた、

 まさにその場所に建設したのである。

 

中国は博物館建設によって、

この歴史的かつ

屈辱的な日付が、

 

未来永劫、

 

記憶されることを

目指している。

 

そして博物館の裏手には、

巨大な青銅の鐘があり、

 

勿忘国恥(ウーワン・グオチー)」
   (国恥を忘れることなかれ)

 

「日本から凌辱されたことを

        忘れるな!」

 

という漢字四文字が

刻まれているのである。

                   つづく

 

<今日の名言>

周囲の自然環境、季節、風などを

変えることはできないが、

自分自身を変えることはできる。

       ジム・ローン(思想家)

 

*従来の考え方から発想の転換をすれば、
「自発的な変化」をもたらすこともできる。
 まずは、小さな変革から実現していきましょう。

 

今日一日の人生を大切に!

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