◇ 1931年9月18日
これは中国の
集合的記憶の中では、
大変重大な日付だ。
祖国の歴史の中で、
最も暗い時代の幕開けを
告げるものだからである。
その日、日本が所有し、
運営する鉄道の線路の一部が
燥破された。
これを日本側は
中国の反乱軍の仕業とし、
陸軍による
中国侵略開始の口実にした。
◇「奉天事件」と
呼ばれるようになった
この事件をきっかけに、
日本軍は満州の
大部分を征服した。
歴史を語り継ぐ
中国側の「物語」では、
日本占領下にあった
14年間(1931〜1945年)は、
中国の歴史のページの中で
最も荒涼たる一章を成すのであり、
多くの中国人にとって
これほど悲痛な記憶はないのである。
◇ 奉天事件を追悼するために、
中国政府は
「九・一八歴史博物館」
を建設した。
1931年に事件が起きた、
まさにその場所に建設したのである。
中国は博物館建設によって、
この歴史的かつ
屈辱的な日付が、
未来永劫、
記憶されることを
目指している。
そして博物館の裏手には、
巨大な青銅の鐘があり、
「勿忘国恥(ウーワン・グオチー)」
(国恥を忘れることなかれ)
「日本から凌辱されたことを
忘れるな!」
という漢字四文字が
刻まれているのである。
つづく
<今日の名言>
周囲の自然環境、季節、風などを
変えることはできないが、
自分自身を変えることはできる。
ジム・ローン(思想家)
*従来の考え方から発想の転換をすれば、
「自発的な変化」をもたらすこともできる。
まずは、小さな変革から実現していきましょう。
今日一日の人生を大切に!
コメントを残す