フレーミング効果 ① vol.911

福岡ソフトバンクホークスと

  読売ジャイアンツは、202011月、

  日本シリーズで対戦した。

 

次ぎの二つの文は、

その結果を記述したものである。

 

福岡ソフトバンクホークスは優勝した

 

読売ジャイアンツは負けた。

 

「福岡ソフトバンクホークスは勝った」 

       と

「読売ジャイアンツは負けた」という文は、

          

まったく違う意味を持っている。

 

「福岡ソフトバンクホークスは勝った」

という文書からは、

 

ホークス選手たちの優勝のシーンが

思い浮かぶ。

 

今年も、また勝った!と・・・

 

「読売ジャイアンツは負けた」

 という文書からは、

 

巨人がまた今年も負けたのか、

という敗戦のシーンなどが思い浮かぶ。

 

同じシーンの状況ではあるが、

二つの文章の意味するところは全く違う。

 

問題の提示の仕方が考えや選考に

不合理な影響をおよぼす現象を

「フレーミング効果」という。

 

たとえば

①10%の確率で9500円もらえるが、
 90%の確率で500円失うギャンブルを
 やる気がありますか。

②10%の確率で1万円もらえるが、
  90%の確率で何ももらえないくじの券を
  500円で買う気がありますか。

 

この二つの選択肢を与えると、

②を選ぶ人が圧倒的に多い。

 

これは、外れたクジに払ったのは

費用だと考えるからである。

 

「損失」という言葉は、

「費用」という言葉より、

ずっと強い嫌悪感をかき立てるようである。

 

そういうわけで、

 客観的事実に基づかない選択が、

 実際、多数行われる。

  

人は事実よりも、

言葉遣いや表現に左右される。

 

したがって、「もらう」

記述されていれば、

 

確実な結果を選び、

 

「失う」と記述されていれば、

その同じ選択筋を退けると

予想されるのである。

 

なるほど、これはおもしろい・・・   

           つづく

 

<今日の名言>

人生は道路のようなものだ。

一番の近道は、たいてい一番悪い道だ。

        フランシス・ベーコン

*多くの人は、近道や楽な道を選びます。
 その結果、逆に遠回りすることになって
 しまうこともあります。 
 あえて厳しい道を選択した場合は、
 問題解決能力が高まり、
 今までにないヒントを発見し、
 大きなチャンスを掴むことができるのです。

 

今日一日の人生を大切に!

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