◇ 1990年、
長野県は男性の平均寿命が
日本一になった。
また高齢者の数が多いのに、
医療費が安い地域としても
注目されるようになった。
そして 2010年には
男女ともに平均寿命が、
日本一 となった。
その後、男性は2位に転落したが、
現時点でも、女性は1位をキープしている。
◇ なぜ、長野県は医療費が安く、
長生きの地域になれたのだろうか。
その理由を探すために、
国民健康保険中央会が研究班を作った。
ヘルスボランティアの存在、
離婚率が低い、坂が多いなど、
40項目の要因を調べた。
その結果は予想外のものであった。
統計的にも最も長寿に
影響していると考えられたのは、
何と,
「高齢者の就業率の高さが日本一」
という事実だったのである。
◇ 多くの人が高齢になっても、
小さな農業を続けていた。
75歳になっても、80歳になっても、
田畑に出て、体を動かし、
コミュニティーとのつながりの中で
生活していた。
自分で収入を得て、
それで日帰り温泉に行ったり、
孫に小遣いをあげたり、
仕事は単に仕事ではなく、
生きがいにつながっていた。
◇ こうした長野県の例は、
健康で長生きのためのヒントになる。
都会で、農業というわけにはいかないが、
ボランティアや仕事などを通じて、
人とつながりを持ちながら、
「生きがい」を感じられる生き方は、
まさに長寿の秘訣ともなる。
健康のためにも、
働ける環境があるのであれば、
できるだげ現職を続けたほうがいい。
<今日の名言>
どんなに雨雲が立ち込めていても、
それを突き抜けて雲の上に出れば、
無限の青空が広がっている。
元大学教授 セオドア・レッビト
*経営や事業は、たとえ今青空が広がっても、
次の雨雲が立ちはだかることを、
念頭におく必要があります。
今日一日の人生を大切に!
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