率いるものは志に従う    vol.322

 

◇ 日本理化学工業は、

    知的障害者雇用割合7割を超える

     チョーク製造会社である。

 

その大山会長が、とある方の法要で

禅寺を訪れたときのこと。

 

たまたま隣の席に住職が座った。

 

大山会長は住職に質問した。

 

「うちの工場には知的障害を持つ

   ふたりの少女が働いています。

 施設にいれば楽ができるのに、

   なぜ、工場で働こうとするのでしょうか?」

 

これは大山会長がずっと考えていた疑問だった。

 

ふたりの少女は、雨の日も風の日も、

満員電車に乗って通勤してくる。

 

そして、単調な仕事に全身全霊で打ち込む。

 

どうしても言うことを聞いてくれないときに、

困りはて「施設に帰すよ」と言うと、

泣いていやがる。

 

それが不思議でならなかった。

 

◇ ご住職はこう答えた。

 

人間の幸せは、ものやお金ではありません。

 

人間の究極の幸せは次ぎの4つです。

 

・人に愛されること

・人に褒められること

・人の役にたつこと

 

そして、

 

・人から必要とされること

 

4つの幸せは、働くことによって得られる。

 

◇ 障害のもつ人たちが働こうとするのは、

   本当の幸せを求める人間の証なのかもしれない。

 

老子にこんな言葉がある。

 

「率いるためには、従わなければならない」

 

率いるもの、

すなわちリーダーたる管理者は、

彼女たちの志に従わなければならない。

 

<今日の名言>

傷を負わせることができないもの、

葬ることができないものが、

わたしの中にある。

 

岩をも砕くものがある。

 

それはわたしの意志だ。

      ニーチェ

 

*信念を持ち、何事にも屈しない

 「不退転」の決意が固まれば、

  どんな困難に出会っても、

   心が挫けたりはしない。

 

決意さえ固めればいいのです。

 

あとは岩おも砕く強い意志があります。

強靭なこの意志を信じましょう。

 

今日一日の人生を大切に!

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