コロナ地獄により世界の覇権を狙う習近平政権 ①  vol.757

◇ パンデミック宣言が遅い、

  中国寄りだ、などと、

 

 このところ評判の芳しくないWHOが、

 どういうわけか、

 

 新型コロナウイルスの起源を特定する

 という動きに出た。

 

430日に開かれた各国の専門家による

緊急委員会の勧告に従うとのこと。

 

◇ テドロス・アダノム事務局長は

  1日の記者会見で、

 

委員会の勧告を受け入れて

国連食糧農業機関(FAO)などの

他の国際機関と協力し、

 

「動物由来のウイルスの起源を

         特定するよう努める」と述べた。

 

WHOは今まで

  動物からヒトに感染した

 「自然起源説」をとり、

 

野生動物が食肉として売られていた

武漢の海鮮市場で発生したのではないか

という見方を出してきていた。

 

「動物由来」というのが「自然起源」

 同じ意味なのかどうかは、よくわからないが、

 

どうやらこの動き、トランプ大統領の

最近の言説と無関係ではないようだ。

 

430日の記者会見で

  トランプ大統領は、

 

「新型コロナは武漢にある

 ウイルス研究所が発祥である証拠を見た」

 

WHOは中国の広報代理人のようだった」

 

などと発言した。

 

53日にはFOXニュースに出演し、

何が起きたかを示す強力な報告書を

準備していると明らかにした。

 

◇ かなり前から、

  武漢の海鮮市場ではなく

  ウイルス研究所が発生源だ

   という見方は確かにあった。

 

 エボラウイルスなど、

 もっとも危険な病原体を扱う

 バイオセーフティーレベル4の研究施設が、

 武漢市内にあるのは間違いない。

 

毒性学、生物・化学兵器の世界的権威、

米コロラド州立大学名誉教授の杜祖健氏は、

 

「間接的な証拠から、武漢の研究室から

 漏れたというのが最も適当な説明だろう」

 

 と語り、以下のように続けた。

 

「武漢では、焼却処分されるはずの実験動物を

 裏で転売して漏れたということもあり得る。

 SARSのウイルスに手を加えたのではないか、

 という論文も出た。

 

 新型コロナウイルスはSARSと近いウイルスだが、

 分子に4つの違いがあり、

 自然に起きる違いではないと報告されており、

 人工的に改良された可能性がある」

 

◇ 新型コロナウイルスについては

  陰謀論めいた言説が飛び交っているが、

 

少なくとも新型コロナウイルスが

生物兵器の一種であるとは常識的に考えにくい。

 

たとえ研究段階でウイルスの遺伝子か

何かに人間の手が加えられたとしてもである。

 

しかし、杜氏が言うように、

実験動物を何者かが食用に

転売しようとしたとか、

 

研究員が研究用の野生動物から感染し

外部へ広げたという可能性は否定できない。

              つづく

 

 

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