「マイナス」があるからこそ「プラス」がある vol.678

著名建築家の故黒川紀章氏の

    実兄である黒川雅之氏は、

    トンビが尊敬する思想家でもある。

 

 

彼はいつも刺激的な視点を与えてくれる。

 

マイナス」が本質であって

   「プラス」ではない。

 

「不安」が本質だから「希望」がある。

 

「不満足」が本質だから「満足」がある。

 

「孤独」が本質だから「人情」がある。

 

「死」が本質だから「生」がある。

 

このような「本質」があるから、

    人間は「価値」を創ることに尽力している、と

    トンビは理解した。

 

このように負の感情は非常に大事だが、

それが強すぎるといろいろな弊害も発生する。

 

例えば、

 「不安だけど不安すぎない」とか、

 

 「悩むけど悩み過ぎない」とか、

 

 「落ち込むけど落ち込みすぎない」

 

といったように、

 

負の感情をうまく利用しなければならない。

 

◇ また人間は自分勝手な行動により

   「残骸」をつくる。

 

CO2排出量による温暖化、

廃プラスチックによる環境汚染、

差別による弾圧という人権問題も同じだ。

 

このような「マイナス」の存在は

世の中に絶えない。

 

でも、この「マイナス」に対して、

人間は立ち向かって

「プラス」をつくろうとする。

 

この人間のクリエイティブな

可能性の灯火をともし続けることが大切だ。

 

黒川雅之氏が主張する思想の中には

    逆説、パラドックスという概念がある。

 

たとえば、スティーブ・ジョブスは

Stay hungry, stay foolishと言った。

 

腹をすかしなさい、

  そうすれば食欲が出てくる」

 

「ものを知らないと、

   勉強がしたくなるだろう」

 

ということが言いたかったのだろう。

 

だから人は

 

Stay hungry, stay foolish

 

  でなければならないと。

 

二律背反とは生命の

    エンジンのようなものだ。

 

そしてそのエンジンを起動するのが

逆説、すなわちパラドックスなのだ。

 

人間は自然の一部。

 

そしてその命は、

自然に依存した関係で成立している。

 

一方で人間は、

自然に依存したままではなく、

 

自然を超えたい、

跳躍して自分の創造性を

獲得したいとも願っている。

 

創作や創造は、

自然からの自立なのである。

 

自然に流される状態では、

自己実現は叶わない。

 

生命のエンジンを起動させるためには、

パラドックスという概念が不可欠だ。

 

生と死は 二律背反。

 

その二律背反である状態が

生命のエンジンとなり、

生命が燃えているのだと、彼は考える。

 

ジョブスの言葉のように、

本当に食べさせたい人には、

食べさせなきゃいい。

 

そうすれば 飢えて食べるようになる。

 

組織ではなく個人の力を重視すれば

組織が強化できる。

 

一人一人が10人の人間を教育すれば、

社会は良くなる。

 

伝統を守りたければ

革新的に行動すればいい。

 

そうすると、

どんどん新しい伝統が根付いていく。

 

利益を上げたければ、

売れそうなものではな

美しいものをつくる。

 

これらは全て逆説だ。

 

あなたの考え方の視点の中に、

この逆説のパラドックスを

取り入れてみてはどうだろうか。

 

 

今日一日の人生を大切に!

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