「希望の同盟」以外に日本の進むべき道はない ① vol.657

 

1022日に行われた

  「即位礼正殿の儀」で、

 

   米国は日本軽視の態度を

   露骨に示していた。

 

こうした日米関係悪化の深刻さを

注視すべきだとするのは、

 

国際関係ジャーナリストの

北野幸伯氏である。

 

日本外交が今優先すべき

課題について記している。

 

安倍政権の流れを振り返ると、

日本が現在、かなりヤバい状況にあることが

はっきり理解できると氏はいう。

 

◇ 20129月、当時の民主党野田政権は、

    尖閣を国有化した。

 

これで日中関係は「戦後最悪」になった。

 

 中国は 201211月、ロシアと韓国に、

「反日統一共同戦線をつくろう!」

 と提案した。

 

全国民必読の証拠反日統

  一共同戦線を呼びかける中国 

 

ここには、驚愕の「対日戦略」

記されている。

 

その中身は、

 

・中国、ロシア、韓国で 
 【反日統一共同戦線】をつくる

 

・反日統一共同戦線の目的は、
 日本の領土要求を断念させること

 

・日本に断念させる領土とは、
 北方4島、竹島、尖閣、【沖縄】である

 

・日本に【沖縄】の領有権はない

 

・反日統一共同戦線には、【アメリカ】も
 引き入れなければならない

 

さて、中国の戦略は簡単に言うと、

 

・日米関係を破壊する

・日ロ関係を破壊する

・日韓関係を破壊する

・日本を世界的に孤立させ、
 破滅させる

 

というもの。

 

したがって、日本の戦略は、

 

・日米関係を強固にする

・日ロ関係を改善させる

・日韓関係をを改善させる

・孤立をさけて、反日統一共同戦線戦略を 
 無力化させる

 

ということになる。

 

◇ では、この戦略を受けて、

    日本は、どうなったかというと、

 

    201312月の靖国参拝で、

    安倍政権は世界から孤立。

 

中韓だけでなく、アメリカ、イギリス、

ドイツ、EU、ロシア、オーストラリア、

シンガポール、世界一の親米国台湾までが、

これを厳しく批判した。

 

さらに日本政府は、

「反日統一共同戦線戦略」のことを

知らなかったため、

 

「なんでここまで批判されるのか」と、

うろたえることになった。

 

これは、中国の戦略に基づく

反日プロパガンダの結果に他ならない。

 

しかし、強運の安倍総理は、

ある歴史的事件に救われた。

 

◇ 20143月、

    ロシアがクリミアを併合

 

リベラル・オバマ大統領は、

保守安倍総理が嫌いだったが、

 

クリミアを併合したロシアを

制裁しなければならない。

 

それで、オバマ大統領は、

安倍総理と和解して、

 

日本を「対ロシア制裁網」に

引き入れてしまった。

 

◇ そして、20153月、

    今度はAIIB事件が起こった。

 

AIIB: アジアインフラ投資銀行

 

イギリス、フランス、ドイツ、

イタリア、スイス、オーストラリア、

イスラエル、韓国などなど、

 

ほとんどすべての親米諸国が

中国主導のAIIBに入ってしまった。

 

しかも、彼らはアメリカの制止を無視した。

 

しかし、日本だけはAIIBに参加しなかった

 

◇ 20154月、安倍総理は、

 「希望の同盟演説をし、

 

 意気消沈していたアメリカの

 エリートたちを激励した。

 

これで日米関係は劇的に改善した。

 

◇ そして201512月、

    日韓関係は、慰安婦合意により、

    以前よりはよくなった。

 

   さらに1年後の201612月、

    プーチンが訪日。

 

クリミア併合後、

日本が対ロシア制裁に参加したことで、

 

悪化していた日ロ関係が

この訪日で、大いに改善された。

                        つづく

 

 

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