確実に予測できる日本の未来 ③ vol.626

 

◇ 先進国では、

 死亡率や出生率は安定しているので、

 戦争などがない限り、

 

半世紀先までほぼ確実に

その動向を知ることが可能だ。

 

当然の事ながら、

 

現在起きているさまざまなことは

1970年代に予想されていた

 

だが、団塊の世代の雇用を

守ることが優先され、

改革は先送りされてきたのである。

 

政治の怠慢だと、

いまさらいっても仕方ない。

 

誰だって目の前の利益に飛びつく、

これが「人間の本性」なので

いたしかたない。 

 

人間とは、そういった生き物なのだ。

 

 団塊の世代は

  政治家にとっては最大の票田だ。

 

 したがって、「社会保障改革」は

 ますます困難になった。

 

金融庁の報告書の大炎上を

見てもわかるように、

 

理想主義の官僚が

どんな「改革案」を出したとしても、

 

有権者の不安を煽るとして、

政治家によって

すべて握りつぶされてしまう。

 

自分の出世や家族の生活を考えれば、

失敗することがわかりきっていることを

やろうとする奇特な人間などいるはずがない。

 

◇ だったらどうするかというと、

  若手官僚によれば、

「ひたすら対処療法を繰り返す」そうだ。

 

年金が破綻しそうになったら、

保険料を上げ、

 

医療・介護保険が膨張したら

給付を減らす。

 

それでもダメなら消費税率を上げる。

 

そうやって、

これからの20年間耐え続け、

 

2040年を過ぎれば

高齢化率は徐々に下がっていく

 

わざわざ「改革」という

危険なゲームはしない。

 

これが「霞が関の論理」なのだ。

 

◇ では、この論理どおりの

     展開になった場合、

 

日本はどのような世の中になるのか?

 

この持久戦に耐え抜くことができれば、

 

その先は,

「下級国民」があふれる

貧乏くさい社会が待っており

 

失敗すれば,

日本人の多くが難民化する

「国家破綻」の世界がやってくる

 

これが、我々が生きることになる

令和の日本の姿である。

 

これは、確実に起こる未来であり、

これは誰も変えることのできない

未来なのである。   

                  つづく

 

 

今日一日の人生を大切に!

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