◇ 社員が参加できる講座も
ビジネスに生かそうと、
リベラルアーツ研修を
実施する企業も増えている。
ある商社では月に数回、
朝7時半から専門家を呼んだ
講座を開いている。
社員は自分の興味のある
講座に自由に参加でき、
著名な講師の日は
300人くらいが聴講するという。
講師の話を一方的に聞くだけでなく、
実際に絵画を見たり、
生演奏を聴いたりした感想を言い合うなど、
内容にも工夫をこらす。
また、
新任部長研修や次世代リーダー研修などの
プログラムの一環として、
リベラルアーツ講座を
組み入れる企業も増えている。
◇ 全日本空輸では2014年から、
グループ会社の社員も含めた
リベラルアーツ講座を開いている。
講座のテーマは地政学、禅などの宗教、
ギリシャ神話と星座、落語など
硬軟織りまぜた内容となっている。
ANAはグローバルに活躍できる「人財」を
「世界とたたかい、
よく知られ、愛される」 と定義。
課長や部長クラスの選抜者を
対象にした研修では、
企業運営を担うために必要な
多様な価値観、自身の判断軸、
覚悟、自分なりの意見・持論
を醸成することをめざしている。
受講した社員からは、
「様々な情報を単一の視点でなく、
複線化して考えることが必要」
「人々の行動様式の背景にある
宗教の理解が欠かせないと痛感した」
といった感想が寄せられたという。
◇ これまで多くの企業が
実施する研修は、
役員クラスが事業ごとの
方針を説明したり、
人事考課をする際の注意点を
話したりするなど、
その会社の事業に関する内容がほとんどだった。
かつては教養など個人で勉強すべきことだ
という風潮もあったが、
最近は企業の意識も様変わりした。
人生100年といわれる時代、
働く期間が長くなり、
新たな職に就くために
学ぶ時間も増えるだろう。
リベラルアーツは、
「学ぶこと」を学ぶことができ、
なっといっても 人生が豊かになる。
ビジネスパーソンにとって
必要な素養といえそうだ。
今日一日の人生を大切に!
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