◇ ホテルと同様に、航空ビジネスも
顔認証技術の導入で大きな変化が見込める。
入国審査などを効率化したり、
VIP待遇を受ける乗客がオーダーメードの
サービスを受けたりできるようになる。
米ジェットブルーは搭乗手続きを
簡略化するため、
搭乗券の代わりに顔認証を試している。
機械でパスポートや米税関のデータベースに
登録されているID写真と乗客の顔を照合し、
搭乗を認める。
米デルタ航空も昨年、
乗客が自分の顔をかざして
荷物をチェックできる機械を試験導入した。
空港での生体認証技術の活用も
セキュリティー強化に役立つ。
昨年秋には、偽造パスポートを使って
米国に入国しようとした男を
顔認証技術で摘発した。
税関担当者は旅行者の顔写真を
公式身分証明書のファイルと照合するため、
精度は99%だと強調している。
◇ カジノでは、顔認証技術は主に
セキュリティーのために使われる。
カジノでギャンブルに興じる客の顔を
スキャンして認識することで、
VIP待遇を受ける常連客を識別したり、
いかさま常習者を減らしたり、
気が動転するほどの負けに伴う事件を
減らしたりすることができる。
◇ 生体認証は投票者による不正行為や
煩雑な有権者登録など、
有権者の投票意欲を失わせる要因を
解決してくれる。
米ウェストバージニア州は18年の中間選挙で、
アプリ「Voatz(ボーツ)」での投票を認めた。
投票者はまず、
自分の身分証明書の写真と
自分の顔を撮影した動画を
アプリにアップロードする。
登録が認められると、
このアプリを使って投票できるようになる。
このアプリはブロックチェーン技術を使って
情報を安全に保存するため、
ロシアの選挙介入といった国際問題に対する
安全かつデジタル化を活用した解決策になる。
◇ キャンパスを脅威から守るために
顔認証を活用する学校も現れた。
例えば、カーネギーメロン大学は
監視カメラの機能を強化するため、
この技術の開発に取り組んでいる。
さらに、米リアルネットワークスが
開発したソフトウエア「SAFR」は、
顔認証カメラを使って
学校の安全性を向上したり、
来校者の受け付けやキャンパスの
セキュリティーを合理化したりする。
この技術は少なくともシアトルの
1校で実証実験されている。
この学校では、児童は校舎に入る際、
カメラに向かってほほ笑む。
カメラは児童の顔を分析して判別し、
入校を認める。
オーストラリアでは、
顔認証は「出席をとる」
という別の目的に使われている。
オーストラリアのループラーン社の技術は、
生徒を追跡し、出席表を付ける時間を節約する。
つづく
今日一日の人生を大切に!
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