顔認証技術が世の中を大きく変える ② vol.584

 

◇ ホテルと同様に、航空ビジネスも

    顔認証技術の導入で大きな変化が見込める。

 

入国審査などを効率化したり、

VIP待遇を受ける乗客がオーダーメードの

サービスを受けたりできるようになる。

 

米ジェットブルーは搭乗手続きを

簡略化するため、

搭乗券の代わりに顔認証を試している。

 

機械でパスポートや米税関のデータベースに

登録されているID写真と乗客の顔を照合し、

搭乗を認める。

 

米デルタ航空も昨年、

乗客が自分の顔をかざして

荷物をチェックできる機械を試験導入した。

 

空港での生体認証技術の活用も

セキュリティー強化に役立つ。

 

昨年秋には、偽造パスポートを使って

米国に入国しようとした男を

顔認証技術で摘発した。

 

税関担当者は旅行者の顔写真を

公式身分証明書のファイルと照合するため、

精度は99%だと強調している。

 

◇ カジノでは、顔認証技術は主に

    セキュリティーのために使われる。

 

カジノでギャンブルに興じる客の顔を

スキャンして認識することで、

 

VIP待遇を受ける常連客を識別したり、

いかさま常習者を減らしたり、

 

気が動転するほどの負けに伴う事件を

減らしたりすることができる。

 

◇ 生体認証は投票者による不正行為や

    煩雑な有権者登録など、

 

    有権者の投票意欲を失わせる要因を

    解決してくれる。

 

米ウェストバージニア州は18年の中間選挙で、

アプリ「Voatz(ボーツ)」での投票を認めた。

 

投票者はまず、

自分の身分証明書の写真と

自分の顔を撮影した動画を

アプリにアップロードする。

 

登録が認められると、

このアプリを使って投票できるようになる。

 

このアプリはブロックチェーン技術を使って

情報を安全に保存するため、

 

ロシアの選挙介入といった国際問題に対する

安全かつデジタル化を活用した解決策になる。

 

◇ キャンパスを脅威から守るために

    顔認証を活用する学校も現れた。

 

例えば、カーネギーメロン大学は

監視カメラの機能を強化するため、

この技術の開発に取り組んでいる。

 

さらに、米リアルネットワークスが

開発したソフトウエア「SAFR」は、

 

顔認証カメラを使って

学校の安全性を向上したり、

 

来校者の受け付けやキャンパスの

セキュリティーを合理化したりする。

 

この技術は少なくともシアトルの

1校で実証実験されている。

 

この学校では、児童は校舎に入る際、

カメラに向かってほほ笑む。

 

カメラは児童の顔を分析して判別し、

入校を認める。

 

オーストラリアでは、

顔認証は「出席をとる」

という別の目的に使われている。

 

オーストラリアのループラーン社の技術は、

生徒を追跡し、出席表を付ける時間を節約する。

                                                  つづく

 

今日一日の人生を大切に!

 

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