◇ 産業構造を激変させる
第5世代移動通信システム「5G」が
2019年にも登場する。
すでに大手キャリアが陣取り合戦を
繰り広げているのが、
「革新的なサービス」の創出だ。
従来のスマホを中心とした
BtoCビジネスから、
BtoBtoXのサービス “共創” へと
軸足の移行が求められている。
◇ ヒトの1世代は30年とされる。
それに比べてテクノロジーの進化は
驚くほど早い。
そもそも携帯電話が誕生したのは、
30年余り前。
ヒトが生まれて親になるほどの間に、
モバイル通信の規格は、
第4世(4G)まで達している。
00年代に広がったのは
3G(第3世代)だった。
デジタル化が進み、
携帯端末でネットにつなぐのが
当たり前になった。
まだガラケーの全盛期である。
4Gになって通信速度が劇的に上がり、
スマートフォンが普及。
動画配信が急速に広がった。
4Gは次世代高速通信の代表格とされ、
一つの到達点を迎えたが、
その4Gのスペックを
はるかにしのぐのが「5G」である。
◇10Gbpsを超える「高速・大容量」に加え、
通信の遅れは1000分の1秒と
限りなくリアルタイムに近い「低遅延」、
それが1㎢当たり 100万台以上の端末 に
「多接続」できるようになる。
3Gが電話回線の時代とすれば、
4Gはデータ通信の時代。
そして、5Gとは
サービスをデリバーするネットワーク。
あらゆるモノがネットにつながる
IoTそのもの。
◇ 例えば、高速・大容量、
低遅延、多接続という5Gの特徴を
すべて生かせる大本命とされているのは
「 自動運転技術」だろう。
また、大都市と地方の診療所などを
結んだ遠隔医療も期待される。
高精細な画像伝送が広がれば
顔認識の精度が格段に高まり、
迷子がいなくなるかもしれない。
つまり、アイデア次第で、
この世のあらゆるモノに
イノベーションを起こし得る
インフラが「5G」なのだ。
◇ スマホがビジネスの主役でなくなる時代、
キャリアのビジネスモデルは
BtoCから『BtoBtoX』に変わる。
通信キャリアは消費者(C)に
スマホを売るベンダーではなく、
5Gというインフラを使って
他社(B)と共にサービスを
作り上げる存在になる。
つづく
今日一日の人生を大切に!
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