◇ 地図なしで長い旅ができる
渡り鳥のように、
人間も地球の磁気を感じる能力を
持っていることを発見したと、
東京大と米カリフォルニア工科大などの
共同研究チームが今年3月下旬、
米専門誌に発表した。
「第六感」とも呼べる無意識の
潜在的な能力で、
何らかの利用法が見つかる
可能性があるという。
◇ 地球は北極がS極、
南極がN極の巨大な磁石で、
位置に応じて方向が
異なる地磁気を帯びている。
渡り鳥は地磁気を感じる能力を
コンパスのように使って方位を
正確に把握し、
季節に合わせて移動している。
人間の感覚は視覚、聴覚、
触覚、味覚、嗅覚の五感だけで、
磁気を感じる力はないとされていた。
◇ 研究チームは地磁気を遮断した室内で、
日米など18~68歳の
男女34人の頭部を
地磁気と同程度の強さの磁気で
刺激する実験を行った。
その結果、磁気の向きに応じて
無意識のうちに脳波が異なる反応を
示したことから、
人間は地磁気を大まかに
感じ取る能力を持つと判断した。
◇ 地磁気を感じる「磁覚」は
渡り鳥のほかサケやミツバチなど
多くの動物が持っており、
人間も以前は持っていたが
退化したとみられている。
ただ、人体には磁気を感じ取る働きが
あるとされるミネラルやタンパク質が
多くあることから、
利用できなくても感じ取る力は
残っていたらしい。
◇ チームの東大准教授は、
「人間に未知の第六感があることが
確認された。
これを意識的に利用することは
非常に難しいが、
今後さらに詳しく調べて探っていきたい」
と話している。
トンビは、常々、
磁覚は退化しただけで,
人間には本来あると思っていた。
これがもし何らかの形で覚醒されて
利用できるようになれば、
人間はもうひとつ素晴らしい能力を
手に入れることができるのである。
今後の進展に期待したい。
今日一日の人生を大切に!
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