◇ スマホの出荷台数でみると、
2018年第2四半期には、
中国の華為技術(ファーウェイ)が
米アップルを抜き、堂々2位となった。
それも僅差でのしのぎあいではなく、
ファーウェイ5420万台に対して
アップル4130万台と大きく水をあけており、
1位のサムスンの背中が見えたほどだ。
しかも、
3位 小米(シャオミ)
4位 OPPO(オッポ)
5位 中興通訊(ZTE)
中国企業が連なる。
◇ 自動車産業でも同様だ。
中国内の販売台数だけでも、
2017年には中国地場メーカー合計で
1087万台と大台を超え、
トヨタ自動車の
グループ世界販売台数を抜いた。
◇ こうした産業を支える大学の研究でも、
すでに中国は アジアNo1 となっている。
2018年の大学ランキングでは
日本の大学では東大が46位でトップ。
対して中国は、
北京大 27位、清華大 30位、
香港大 40位、香港科技大 44位
東大より上位に4校もランクインする。
まさに昇竜の勢いつきるところなし
といった状況だった。
ほんの2ヶ月前までは・・・
◇ 日本中の観光スポットには
中国人観光客が溢れ、
繁華街では羽振りの良い爆買いが目を引き、
銀座や新地などの高級名店で
大枚をはたく中国人ビジネスマンにも
もう慣れた。
就職、転職などの話でも、
驚くようなニュースが飛び交っていた。
◇ ファーウェイでは
日本の理系大学新卒者の初任給が
40万1000円
転職エージェントには、
中国メーカーから年収 1500万円 以上の
中途採用求人が多数寄せられ、
国内メーカーからの転職で年収が
2倍近くにはね上った人の話を普通に耳にする。
中国本国では、
米マサチューセッツ工科大学(MIT)や
カーネギーメロン大学の卒業生を、
なんと 初任給 80万元(約1300万円)で
向かい入れるという話まで飛び出した。
まさに世界は文字通り中華思想が
実現したかのようだ。
ほんの2ヶ月前までは・・・
◇ 米中の貿易戦争以外に
その前兆はすでにあった。
それは日本国内でまったく違う中国の
一面に接することができる。
最低賃金ギリギリで過酷な就労を強いられ
問題が多発する技能実習生は、
今でも中国人がベトナム人についで多く、
全体の4割近くを占める。
街中のコンビニや飲食店でも
中国人バイトを見かけない日はない。
偏差値が低い日本の大学に大量に留学し、
バイトに明け暮れた後、
新卒で家電量販店や
ディスカウントストアに
大量に就職しているのも中国人だ。
そう、中国は2つの顔を持っている。
最先端で世界を牛耳る一方で、
いまだに貧しく厳しい生活を余儀なくもされる。
これからしばらく、
「雇用」を中心にその真の姿を
考えていくことにする。
つづく
今日一日の人生を大切に!
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