◇ 梅雨の鬱陶しい季節になった。
近年は異常気象が続き、
予測不可能な局地的な大雨が
「ゲリラ豪雨」と言う名で呼ばれている。
今年は被害がないことを祈るばかりである。
◇ 日本人は、雨や風などの自然現象に
季節の移ろいを繊細に感じ取って、
様々な名前をつけてきた。
翠雨(すいう) 青葉に降り注ぐ恵みの雨
喜雨(きう) 日照り続きの後に降る喜びの雨
甘雨(かんう) 草木を潤す、しとしとした雨
穀雨(こくう) 穀物の成長を促す雨
麦雨(ばくう) 麦が熟する頃(梅雨の時期)
五月雨(さみだれ) 旧暦五月に降る長雨
暴(あば)れ梅雨 梅雨の時期の終盤に降る激しい雨
◇ 特定の日に降る雨にまで名前がある。
陰暦7月6日、七夕の前日に降る雨を
洗車雨(せんしゃう) と呼ぶ。
彦星が織姫に会う時に
乗る牛車を洗う雨のことだ。
七夕に降る雨は、彦星と織姫が流す涙
という意味で、 催涙雨(さいるいう) と呼ぶ。
その時々の雨に、
先人たちは名前を付けて、
四季の風情を感じ取り、
自然の営みに感謝していた。
我々もその生き方に
多くのものを学びたい。
今日一日の人生を大切に!
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