金正恩の非核化へのシナリオはでっち上げ ③ vol.525

 

北朝鮮の金正恩は、

「将来的には完全非核化」

というニセの看板をぶら下げて、

 

アメリカと交渉しつつも、

全然完全非核化する意志などまったくない。

 

それをプーチンも知っていて、

言葉には出さなくても

事実上北の核保有を容認していることになる。

 

◇ では、なぜ北の核保有を支持するのか?

 

ロシアから西を見ると、

29か国の超巨大反ロ軍事ブロックが

迫っている。

 

彼からみると東だって油断できない。

 

アメリカの同盟国、日本、韓国がいるからだ。

 

そんなプーチン大統領から見ると、

北朝鮮は、アメリカ国の侵略を

止めてくれる「緩衝国家」となる。

 

緩衝国家は弱いより強い方が

いいに決まっている。

 

日本だって、かつてロシアの

南下政策を止めるために、

 

韓国が強くなってくれることを

望んでいた。

 

というわけで、プーチン大統領、

   口では、「北の非核化を望む」

   といいつつ、

 

「段階的非核化論」を支持。

 

これは、つまり

 

「北が核をもったまま制裁を解除し、

  経済支援できる状況にして、救う」

 

という意味になる。

 

「では、なぜロシアは、

   そもそも安保理の北朝鮮制裁に

    拒否権を使わなかったのだ?」

 

という疑問は残る。

 

2017年、核実験、ミサイル実験を

狂ったように繰り返す北は

「絶対悪」の存在だった。

 

これを守ることは、ロシアにも難しかった。

 

そして、日本や韓国に、

「核武装の口実」

与えないようロシアと中国は、

 

表向き「北の核武装に反対」

立場をとらざるを得なっかのだ。

 

◇ 北朝鮮の金正恩とプーチンは会ったが

     合意文書はなかった。

 

これはなぜか?

 

北は国連安保理の厳しい制裁下にある。

 

だから、ロシアは、表立って

「経済支援を実施する」とはいえない。

 

そういったら、「安保理決議違反」で、

アメリカは対ロシア制裁を強化することになる。

 

国連安保理は、ロシアに制裁できない。

 

なぜならロシアと中国が拒否権を使うから。

 

しかし、アメリカと欧州は、

独自制裁を強化することはできる。

 

だから、表向きは、

「世間話しただけ」ということになった。

 

実際は、

「制裁違反のこっそり支援を増やすこと」などで

合意した可能性は大いに考えられる。

 

◇ ロシアにとって、

「緩衝国家」北朝鮮が存続することは、

  間違いなく「国益」だ。

 

さらに、金体制が存続することも「国益」だ。

 

だから、プーチン大統領は、

これからも北朝鮮支援をつづけていく。

 

そして、ロシア、中国、北朝鮮、韓国で

「段階的非核化論」を拡散し、

「アメリカだまし」を継続するのである。

 

◇ 日本はいままでどおり、

    ぶれることなく、

 

「完全非核化したら、制裁解除、

         体制保証、経済支援だ!」

 

   で、これからもいくことになる。

 

それが日本の「国益」になるということだ。

                                             

 

今日一日の人生を大切に!

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