ファーウェイ排除しても中国が5Gで覇権国家となる理由 ③ vol.499

 

このように、テクノロジー覇権をめぐる

   中国の強さの背景には、

 

中国の巨大な経済力の影響が

あることは間違いない。

 

しかし、それにしても、

 

なぜ中国のテクノロジーが

これほど急速に発展したのだろうか?

 

もちろん、テクノロジーの発展には

巨額の投資が必要だ。

 

それには経済力がものをいう。

 

しかし、それだけが理由なのだろうか?

 

日本の主要メディアでは、

   中国が知的財産権の侵害を繰り返して

   日米欧の先端的な技術を盗んだことが、

 

中国のテクノロジーが急速に発展できた

理由であるとする報道が目立つ。

 

たしかに、中国の知的財産権の侵害は

目に余るものがある。

 

だが、これだけでは先端的なテクノロジーが

発展している説明にはならない。

 

◇「ファーウェイ」の5Gや、

    いま開発が急ピッチで進められている6G

 

また量子暗号の人工衛星や量子コンピュータ、

そしてAIなどの中国の先端的なテクノロジーは、

すでに欧米の水準を中国は凌駕している。

 

また、半導体製造技術でもそうだ。

 

2015年までは「クワルコム」のような

世界最先端の工場では、

 

製造可能な半導体の限界は

20ナノメートル台だった。

 

2016年からは10ナノ、

そして2019年に稼動する最先端工場では7ナノ、

2020年には5ナノが稼動すると見られている。

 

そのような状況で、昨年までは

中国の先端的な工場で製造できる限界は

22ナノであったが、

 

2019年には、なんと5ナノの製造が

AMECというメーカーで

すでに始まっているようだ。

 

あまりに急速な発展だ。

 

このようなテクノロジーは、

    米欧日の水準を越えている。

 

既存のテクノロジーをスパイするだけでは、

これを越えるテクノロジーの開発は不可能である。

 

先端的なテクノロジーが

急速に開発できた理由は、

他に必ずあるはずだ。

                           つづく

 

 

今日一日の人生を大切に!

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