◇ 京セラの創業者で経営のカリスマと
呼ばれる稲盛和夫氏。
そんな彼が「魂を磨いて生きる」
お手本として名を挙げるのは、
「二宮尊徳」
◇ 稲森和夫氏のベストセラービジネス書に
『生き方』(サンマーク出版)がある。
この書籍の中で、稲森氏は、
「人格を練り、
魂を磨いて生きることが大切だ」
と説いている。
そして、人格を練り、
魂を磨く方法としては、
山にこもり、滝に打たれるなどの
修行は必要ない。
俗世間で日々懸命に働くことこそが
大切だと説く。
その例として二宮尊徳を挙げている。
◇ 二宮尊徳は、生まれも育ちも貧しく、
学問もない農民だったが、
朝から晩まで田畑でひたすら誠実、
懸命に農作業に努め、働き続けた。
ただひたすらに農作業に邁進した
ということによる能力で、
疲弊した農村を次々と再生させる、
という偉業を成し遂げた。
そして、ただひたすら農作業に
邁進したという業績で、
徳川幕府に登用され、
諸侯の中で殿中に招かれるまでになった。
その立ち居振る舞いは、
作法を習ったわけではないのに、
威厳に満ちていたという。
◇ 稲森氏は、この二宮尊徳の例を挙げ、
田畑での精進が、
自分でも意識しないうちに、
彼の内面を耕し、人格を陶冶し、
心を研磨して、魂を高い次元へ
練り上げていったのではないか、
と考察している。
他人を騙そうとして働いたり、
なるべくサボりながら高い給料をもらいたい、
などと考えていたら、
もちろん人格を磨くことはできない。
◇ 貨幣経済においては、
そもそも仕事とは労働をし、
その対価として、
誰かがお金を払ってくれるものだ。
「お金を払う」というのは。
「誰かの役に立っている」
ということになる。
役に立たなければお金を払ってはくれない。
その誰かの役に立つ行為を真剣に誠実に
やり抜いていく行為は、
人格を高めることにつながるものだと思う。
◇ ただお金のために働き、
なるべく楽をしようとしていたら、
生活は堕落し、劣悪な人格者に
なるかもしれない。
しかし、困っている人の権利を守り、
困っている人を助けることに
全力を傾け続けるならば、
人格が磨かれていくものだと思う。
仕事を通し、
人生の修行をすることについて、
もう少し深く考えてみたいと思う。
<今日の名言>
「俺は、依頼に対して、全力を尽くして遂行する…
そして、その結果に生じるすべての責任を追うのも、
俺のルールだ…」(ゴルゴ13)
今日一日の人生を大切に!
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