したたかな中国ビジネスに日本は間違いなく沈む ② vol.409

 

◇ この工場での生産の標準化や

   品質管理を担っているのが、

    カイゼンのプロ日本人 なのだ。

 

打ち合わせでは、その日本人は、

とにかく判断と決断が早っかたそうだ。

 

ヘッドハンティングされているため、

結果を求められる。

 

そして経営陣も日本人に

期待をして雇用している。

 

契約の一年一年が勝負なのだろう。

 

決めたことをバンバン推し進めて、

カイゼンを実行しているという。

 

費用に対しての決済権もある程度は

任されているようで多少コストが掛かっても、

 

問題が解決してその後の運営の判断が

良くなるなら全く問題ない。

 

◇ 今回彼が訪問した先の日本人のように、

    結果を求められ契約条件を持った

    プロのスタッフの場合、

 

行動力も判断力も違うし、

行動を決めたあとの投資力が桁違いに違う。

 

また品質に関しても、現在の日本は過去の蓄積や

日本人気質とも言うべき勤勉さなどで、

どうにかカバーをしてきている部分があるが、

 

最近の日本企業のデータ不正の

ニュースなど見ていると、

 

「今まで中国企業をバッシングしていたのに、

  結局日本でも似たような事が行われている」

 

と思ってしまう。

 

日本企業は技術者に対して冷遇と

言われることがあるようだが、

 

給与面だけではなく、

今回彼が会ったシニア層の技術者の方は、

非常に生き生きと仕事に取り組んでいたという。

 

結果がついて回るからかも知れないが、

自己責任で判断・行動し、余計な根回しや

責任逃れの言い合いなども無い。

 

だから生き生き働かれているのかも知れない。

 

◇ 技術者の彼らは、求められれば

     日本企業でも中華系でも働いて結果を出す。

 

中華系は高給を与える変わりに

ノウハウを享受する。

 

日本人の彼らは、高給以外にやり甲斐や

自身の技術が求められている点に、

喜びや価値を感じているのではないだろうか。

 

◇ 日本企業に勤める中国人は、

   日本人との距離をうまい具合に保ち、

 

「早く帰任しないかな」と思いながら、

日本人の指示を「最低限守って」

したたかに仕事をしている。

 

彼らからすると日本人は

上司や仲間ではなく、

日本から来たお客様程度の感覚なのだろう。

 

それはこれまでいた日本人が現地で情熱を

傾けて仕事をしていないのが、

彼らに見透かされているからだ。

 

日本人自身が招いた結果なのだ。

 

◇ 中華系企業の経営者は、

    そんなしたたかな中国人の考えを

    把握しているので、

 

中国人が結果を出せる土壌作りと、

中国人を使わないで済む

職場環境作りに余念がない。

 

高給の日本人を雇ってでも、

自分たちにない考えや発想を取り込んで、

中国での激しい競争に勝ち残りたい。

 

貪欲な経営陣とお客様扱いの日本人、

そんな構図が浮かんでくる。

 

日本と中国はIT業界においても

間違いなく差が開きつつある。

 

このままでは技術の面でも、

日本は徐々に茹でカエルの如く

沈んでいくかも知れない。

                           

 

 

今日一日の人生を大切に!

コメントを残す

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください