稲盛流経営手法の「アメーバ経営」 vol.368

 

◇ 稲盛流を代表する経営手法が、

    部門別採算管理を行う「アメーバ経営」だ。

 

企業にも当然損益管理が導入されているが、

中身は全く違う。

 

財務三表の一つである損益計算書に工夫を加え、

「時間当り採算表」を作成。

 

部門ごとの売上げ最大、

経費を最小にすれば、

その差である付加価値も最大になる。

 

そして、自分の属するアメーバが、

一時間当り どれだけの付加価値を

生み出しているのかということが

簡単にわかる仕組みになっている。

 

◇ 個々がまさに主体的に

    経営に参画することで、

 

    一つのユニットが自己増殖する

    アメーバのように成長発展していく。

 

アメーバ経営の導入の主眼は何かというと

「人を育てること」にあるのは疑いない。

 

◇ 稲盛氏は人生の一生のテーマを

  「魂を磨くこと」とし、

    人生を3期に分けて、

 

20歳までを          

  「会社に出る準備期間」

 

20歳から60歳までを 

   「社会のために働く期間」

 

60歳からの20年間を 

   「死ぬための準備期間」 

 

と位置づけている。

 

◇ 1997年、稲盛氏の65歳での得度は、

     死の準備の一環ということになるが、

 

寺での修行を続けずに、

程なく実業の世界に舞い戻った。

 

禅修業における稲盛氏の師は、

臨済宗妙心寺派の西片老師(2006年死去)

 

得度に当たって西片老師は、

稲盛氏にこう語りかけたという。

 

稲盛さんは在家から

お寺に来て勉強をされた。

 だから、実社会に戻って社会のために

役立つようなことをされるのが本義。

 

 世のため人のために尽くすことが

 あなたの役目です。

 

 

「師の言葉は背中を強く押した」と、

 稲盛氏は後に語っている。

 

◇ 禅の根源的な教えに

「即今、当処、自己を確かめる」

  というものがある。

 

今自分が置かれている状況の中で、

自分しかできない最大限のことをする。

 

運命は定められているが、

日々徳を積んでいくことで、

 

因果応報の原則が働いて、

運命を乗り越えることができる。

 

何よりも大切なのは、

 

「一生懸命やっていこうとする思い」

 

まさにこの熱い思いが大切だと

禅は教えている。

 

 

今日一日の人生を大切に!

コメントを残す

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください