熱狂的なファンを育てる (2)   vol.207

 

◇ プロ野球の埼玉西武ライオンズは、

     市場規模という面から見ると

     12球団の中でも最も不利なチームです。

 

万年赤字の球団は親会社が経営危機に

陥るたびに売却が取り沙汰されています。

 

しかし、集客上不利な「僻地」にあって

同球団は2013年3月期に2期連続で

黒字を計上しました。

 

黒字化のきっかけは

 

「規模」ではなく「密度」

 

追う戦略に転じたことにありました。

 

本来なら大衆向けを狙うはずの

大型キャンペーンでも

 

熱狂的ファンに焦点を絞って行われました。

 

熱狂的なファンに的を絞った戦略は当たり、

2012年の観客動員数は

2008年と比べ8%伸びています。 

 

そしてその後は、2017年まで、

160万人台をキープしています。

 

現在のライオンズは来場者の5割が

ファンクラブの会員です。

 

 

牽引したのは、

 

まさに熱狂的はファンたちの存在でした。

 

◇ またこの球団も「スノーピーク」同様、

その利用頻度ごとにファンを区分しています。

 

そして最上位のゴールド会員であれば

友人分のチケットも割引で買える仕組みを

取り入れたところ、

 

2試合に1度は友達を連れてくるようになり、

大きく集客に貢献しています。

 

そして注目すべきは、

過去の「黒い霧事件」「2007年裏金問題」を

積極的にファンに公開している点です。

 

情報を包み隠さずファンにまで

提供することにより、

より親近感を抱かせてます。 

 

近年も、観客動員数が12球団中、

10位と苦戦していますが、

ファンに支えられて、

黒字経営が定着しているようです。

                                               つづく

 

<今日の名言>

 

どんな簡単な手術も、

やはり100回や200回じゃダメだな。

100回でわかる世界、200回でわかる世界、

1000回じゃないとわからない世界があって、

その感覚が全然違う

             東大病院外科医

 

*何事も回数を重ね、極めるまでやること。

   そうすると見えてくる世界が変わってくるはず。

 

今日一日の人生を大切に!

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