清少納言の「冬はつとめて」    vol.204

 

冬はつとめて    

雪の降りたるは言ふべきにもあらず

霜のいと白きも     

またさらでもいと寒きに

火など急ぎおこして  炭持て渡るも  

いとつきづきし

 

*つきづきし: ふさわしい、似つかわしい

 

 

◇ 清少納言は冬の早朝を褒め称えていますが、

    寒くなると布団から出ることが

    ツラいトンビとしては考えられないことです。

 

   春はあけぼの……  春は朝日がのぼる頃がいい

   夏は 夜がいい

   秋は夕暮れがいい    

 

    日本の四季のそれぞれについて、

    ベストな時間帯を言い表わしています。

 

    清少納言のように、四季折々において、

    その移ろいを肌で感じながら

     一日一日を過ごしていきたいものです。

 

◇ さて、枕草子にも登場する炭ですが、

     現代では暖をとるよりも消臭や吸湿の

     ために使われることが多いですね。

 

     炭は目に見えない小さな穴が

     無数に開いているので見た目よりも

     表面積があり、高い吸着力を持っているんです。

 

     煮沸し乾燥させると半永久的に

     効果が持続するので,

     ぜひ一度試してみてください。

 

*今日一日の人生を大切に!

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