◇ キャサリン・ヘップバーン主演の
「旅情」は、1955年に作製・公開
された映画です。
世界の名作のひとつとして
数えられる映画を、
ときどき時間を見つけて見ています。
特にイタリア映画は見逃せません。
たしか、アメリカの小学校の
先生だったと思いますが、
お金をためて、夏休みにヴェニスへ旅をします。
そこで、イタリア人の中年の
いい男と知り合いになります。
小学校の先生は当然警戒しますが、
警戒しながらも イタリアの色男の
巧みな話法と戦略に踊らされ、
しだいに深間にはまって熱い熱い夏を過ごす。
・・・こういうお話です。
◇ 小学校の先生が
「どうせひと夏のおなぐさみでしょう?」
とおきまりのイヤ味を言います。
すると、ロッサノ・ブラッティ扮する
イタリア男がケロリとした顔で、
「いつもスパゲッティばかり食っていると、
たまにはステーキが食べたくなるもんだよ」
と胸のすくようなセリフを
つぶやいてくれるのです。
じつに率直に真実を述べているというか、
あっぱれ色事師、
イタリア男らしいセリフです。
このようなセリフを言われると、
小学校の先生もたまりません。
コロリと食べられてしまうのでありました。
みなさんも
「毎日、うどんばっかし食っていると、
たまには パスタが食べたくなりますよねえ」
トンビにもその気持ちは
よ~くわかりますが、
だからといって
ロッサノ・ブラッティと同じセリフを言っても
消化不良をおこすのがおちです。
最後はどうなったかというと、
イタリア男のことはあきらめて、
小学校の先生はアメリカに帰ります。
サンタルチア駅のラストシーンは
なんとなくまだ目に焼きついています。
*今年の投函は、これが最後です。
来年は、1月4日から再開いたします。
引き続きよろしくお願いいたします。
トンビ博士
<今日の名言>
執着やねたみや憎しみのあるところには、
やがてそれをこやしとして、
愛というものが咲き出るのかも知れません。
伊東整
*愛には執着とねたみと苦しみが
必ずつきまとう、という意味です。
愛には、必ずこの二つがつきまといます。
これがわからない人はまだまだ
経験がたりないということになります。
今日一日の人生を大切に!
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