◇ お魚くわえた ドラ猫追っかけて
素足でかけてく 陽気なサザエさん
みんなが笑ってる お日さまも笑ってる
ルルルルルル 今日もいい天気....
この曲がテレビで流れたら、明日は月曜日。
休日も終わり、
普段の仕事に戻るときがやってくる。
◇ このアニメが始まったのは 1969年
団塊の世代は、まさにこの曲を
聞きながら社会人となり
波平さんより早く定年を迎え、
今年、70代に突入した。
今後はこの世代がお年寄りの
イメージを一変させることになるであろう。
◇この人気アニメ「サザエさん」の視聴率が
急落している。
2014年2月には、月間平均視聴率が
21%を超えていた。
ところが最近では、一桁に留まる回が
出始めたのである。
ネット上では、
3世代同居の大家族が「時代錯誤」とか、
「ちゃぶ台で全員そろって食事」 など、
視聴者の実生活とのズレが
原因であるという声が多い。
このまま低迷し続けたら、もしかしたら
長寿番組がひとつ消えるかもしれない。
◇ ところで、サザエさん一家の主、
磯野波平さんの年齢は、54歳
新聞連載が人気を博した1950年代は、
定年や年金の受給開始年齢が55歳だった。
波平さんは、定年1年前という設定になる。
当時の男性の平均寿命は、おおよそ 65歳。
つまり波平さんは、
平均寿命から11歳を差し引いた年齢でも、
毎日元気に通勤している訳だ。
◇ 仮に現在の男性に当てはめてみると、
81歳から11歳を引くと 70歳。
そう考えると、70歳でバリバリ働いても、
なんら不思議ではない。
超高齢化社会が進む中で、
公的年金はいずれ破綻し、
生活のために働かざるをえなくなり
やがて日本でも定年という概念が
なくなっていくだろう。
構造的な人手不足も進行している。
企業は高齢者を本気で戦力として
雇う仕組みを整えるべきだ。
しかし、国や企業ばかりに頼ってもいられない。
波平さんは永遠の54歳でいたしかたないが、
アニメから逸脱した人間は年齢を
固定化できない。
55歳を過ぎたら、85歳ぐらいまでは
収入が入ってくるスシテム を
将来のために自ら構築するべきであろう。
今日一日の人生を大切に!
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