選挙の前に知っておかなければならない「統計学」の話    vol.134

 

いよいよ投票日が近づいて参りました。

「1票の格差是正」により、

戦後最小の定数465(小選挙区289、比例代表176)

議席を争う今回の衆議院選。

 

自民、公明両党による連立政権の継続か、

希望の党など新たな勢力に政権を

託すのかが最大の焦点になります。

 

今のところ自民党がやや優勢ですが、

最終的には投票箱を開けてみるまでわかりません。

 

しかし、開けなくても事前に

わかる方法があるのです。

 

本日は、投票日の前にぜひ知っていてほしい

 

「投票箱を開けなくてもわかる方法」です。

 

その方法には「統計学」を利用します。

 

難しい話ではありません。

 

◇ 統計学上では、

 

      小さいサンプルよりも、

     大きいサンプルのほうが、安定している。

 

    これは統計学上の基本中の基本。

 

  では、正当なサンプリング数とは

  どのくらいかというと、

  それは母集団(N)、

 つまり調査対象となる集団の

大きさで決まります。

 

たとえば、  

   N=1000場合       

           必要なサンプル数は  600

   N=100、000の場合は  

        必要なサンプル数は  1500  

                                   となります。

 

つまり 10万の母集団を調査するには、

1500ぐらいサンプリングすれば、

99%の確率で調査できるということです。

 

また、Nが100万以上になっても

必要なサンプル数は 1537人です。 

 

ここが統計学の面白いところです。

 

          1億でも同じ。

 

つまり 

1500~2000のサンプリングをすれば 

1億の意見も調べられるということです。

 

       ほ~~~      そうなんだ。

 

◇ この考えか方がいろんなところに

    応用されています。

 

    たとえば、各種の世論調査は、

   どれも1500人~2000人を

   対象にしています。

 

それ以上やっても意味がないからです。

 

また、選挙の出口調査も同じ考え方です。

 

1500人のサンプリングをすれば

 合否が確定します。 

 

選挙前でも、期日前投票の出口調査で

合否が決まります。

 

あゝ だから、あんなに早い時間に

「当選確実」が でるのか~

そうなんです。

 

期日前投票の出口調査で、

当確は決定しているのです。

 

◇ この考え方をコンビニエンスストアーに

    持ち込んだらどうなるでしょうか。

 

全国のセブンイレブンの店舗数は約2万

N=20,000 この場合の必要なサンプル数は 

800~1000ということになります。

 

つまりセブンイレブンを調査をする場合、 

正当なサンプル数は1000店舗程度

ということになります。

 

1000店舗調べれば、

正確な調査が可能となります。

 

逆に、予算の都合で、

正当な数の調査ができない場合は

正確な調査ができないということになります。

 

新聞や雑誌等には、いろんなアンケートや

調査結果が掲載されていますが、

そのときは、サンプル数に注視してください。

 

もし、サンプリング数が少ない場合は、

このように言いましょう!

 

「あなた統計学の基本をご存知ですか?」

 

<今日の名言>

そりゃ 今は悲しいだろうけどさ 

月日がたちゃ どんどん 忘れていくよもんだよ。

忘れることは 本当にいいことだな   by 寅さん

 

*今日一日の人生を大切に!

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