◇「孟母三遷」という
有名な故事がある。
孟子は幼少のころ、
墓の近くに住んでいて、
葬式の真似ばかりするので、
母は市場の近くに移転した。
すると今度は商人の真似を
するようになったので、
再度、学校の前に転居すると、
礼儀作法の真似をして
遊ぶようになったので、
喜んでやっとそこに居を定めた。
◇ この話は、
「孟子が母によって、
学びに最適な環境を与えられたことで
行動が変わり始めた」 という話であり、
「子どもの教育、育成においては、
環境が大きな影響を与える」
といった意味で語られている。
◇ この故事成語を聞いた
大人になった我々は、
「母親ではなく、自らが自らに対して、
より良い環境を用意してやる」
このことの大切さに
思いを致すべきであろう。
つまり、
「 勉強、精進、没頭できる
しかるべき場所が見つかるまでは、
自分を「三遷」も「五遷」も
「十遷」でも、移し替える」
そういった必要がある
ということになる。
◇ 子どもの頃は、自分の環境は
親に任せるより他になく、
自分で選ぶことはできない!
そもそも
「環境が大切」「環境を選ぶ」
という発想が子ども時代はまったくない。
しかし、大人になって、
「身をおく場所の大切さ」が
わかるようになったなら、
「自分が自分に対して場を
用意しなければならない」 ことを
肝に銘じなければならない。
◇「孟母三遷」を、新たに、
トンビ流に解釈するならば、
実際の住む場所を変える必要もあるが、
所属コミュニティを変える、
増やす、つきあう人を変えることも、
今の時代にあっては、
極めて有効であると考える。
所属コミュニティや、付き合う人も、
「広義の環境」であり、
これらが変わると、
おのずから、「自分の行動」も変わってくる。
受動的、棚ぼた的な環境変化を
待つのではなく、
より積極的、能動的な、
思い切りを持った環境変化」を
求めてみてはいかがだろうか。
そのような
「思い切りの良さ」
「飛び込む力」 こそが、
大人になったあなたの人生を
変えてゆくことになるのではなかろうか。
今日一日の人生を大切に!
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