孟母三遷(もうぼさんせい)  vol.1070

「孟母三遷」という

      有名な故事がある。

 

 孟子は幼少のころ、

   墓の近くに住んでいて、

 

 葬式の真似ばかりするので、

 母は市場の近くに移転した。

 

 すると今度は商人の真似を

 するようになったので、

 

 再度、学校の前に転居すると、

 礼儀作法の真似をして

 遊ぶようになったので、

 

 喜んでやっとそこに居を定めた。

 

◇ この話は、

 「孟子が母によって、

  学びに最適な環境を与えられたことで

  行動が変わり始めた」 という話であり、

 

子どもの教育、育成においては、

       環境が大きな影響を与える」

 

 といった意味で語られている。

 

◇ この故事成語を聞いた

  大人になった我々は、

 

「母親ではなく、自らが自らに対して、

 より良い環境を用意してやる」

 

このことの大切さに

思いを致すべきであろう。

 

つまり、

勉強、精進、没頭できる

 しかるべき場所が見つかるまでは、

 

 自分を「三遷」も「五遷」も

 「十遷」でも、移し替える」

 

 そういった必要がある

 ということになる。

 

◇ 子どもの頃は、自分の環境は

  親に任せるより他になく、

 

 自分で選ぶことはできない!

 

そもそも

「環境が大切」「環境を選ぶ」

という発想が子ども時代はまったくない。

 

しかし、大人になって、

「身をおく場所の大切さ」が

わかるようになったなら、

 

「自分が自分に対して場を

 用意しなければならない」 ことを

 

肝に銘じなければならない。

 

◇「孟母三遷」を、新たに、

 トンビ流に解釈するならば、

 

 実際の住む場所を変える必要もあるが、

 

 所属コミュニティを変える、

 増やす、つきあう人を変えることも、

 

今の時代にあっては、

極めて有効であると考える。

 

所属コミュニティや、付き合う人も、

「広義の環境」であり、

 

これらが変わると、

おのずから、「自分の行動」も変わってくる。

 

受動的、棚ぼた的な環境変化を

待つのではなく、

 

より積極的、能動的な、

思い切りを持った環境変化」を

求めてみてはいかがだろうか。

 

そのような

「思い切りの良さ」

「飛び込む力」 こそが、

 

大人になったあなたの人生を

変えてゆくことになるのではなかろうか。

 

 

今日一日の人生を大切に!

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