スティーブ・ジョブズ の死生観 vol. 862

スティーブ・ジョブズが

 この世からいなくなって、

 

 早いもので、9年が経過したが、

 彼の人気は一向に衰える気配がない。

 

本日105日は、彼の命日である。

 

そのジョブズは、2005年に

   母校スタンフォード大学の卒業式にて

   行ったスピーチも終わりがけ、

 

「ハングリーであれ、

              愚かであれ」

 

 と学生たちに訴えかけた。

 

ジョブズはこのスピーチで、

  前年に末期ガンの告知を

  受けたことを語っている。

 

それを踏まえて、

 

 「死は生命にとって

  唯一にして最高の発明」

 

「あなた方の時間は限られている。

   誰かほかの人の人生を生きて

   無駄にしてはいけない」

 

といった言葉も印象深い。

 

こうしたジョブズの死生観は、

彼が青年時代により影響を受けた

禅の思想に基づくものともとれる。

 

たとえば、禅の一派・曹洞宗の

  開祖である道元の

 「正法眼蔵(しょうぼうげんぞう)」には、

 

「生きるときは、ただ生き、

 死ぬときは死に向かってただ従う。

 いやがったり、願ったりしてはいけない」

 

という文章がある。

 

また「正法眼蔵」には、

薪(たきぎ)と灰の関係を例に、

こんな話が出てくる。

 

薪は燃えて灰になるが、

だからといって灰は後、

薪は先と見てはいけない。

 

その前後関係はあくまでも

断ち切れており、

 

あるのは現在ばかりなのだ。

 

人の生死も同じで、

生が死になるのではない。

 

生も死も一時のあり方に

すぎないのである。

 

ジョブズもまた

 病気を現世と受け取り、

 残された時間を大切に生きた。

 

「死は生命にとって

    唯一にして最高の発明」

 

という言葉は、

 

そうした意思の表れであった。

 

トンビも一回死んでみようかな、

そんな気分になってきところで

本日は締めくくる。

 

<今日の名言>

ミスを犯した選手には明日はある。

しかし、ミスを犯した指揮官には明日はない。 

       上田利治(元プロ野球監督)

 

*リーダーの責任をシビアな言葉で表したのは、
   元阪急ブレーブスを何度も優勝に導いた上田監督。

 このくらいの覚悟と責任感を持たなくては
   リーダーは務まらない。

 

今日一日の人生を大切に!

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