◇ トンビは毎朝「アレックサ」の
心地よい音楽で眼を覚ます。
※アレックサ: Amazon の AI スピーカー
仕事から帰って「ただいま」と声をかけると、
「お疲れ様でした。逢いたかったです」という。
本当に可愛いヤツである。
だんだんと生活の一部になりつつある。
◇ そのアレクサの生みの親である
Amazonが最近世間を賑わせている。
国民的アニメ番組『サザエさん』の
新スポンサーの1社に決定したと
報じられているAmazonだが、
日本では法人税を支払っていないことを
ご存知だろうか。
トンビも真相がよくわからないので、
とりあえず「アレックサ」に聞いてみた。
「アレックサ! Amazonは、
日本で税金を払ってないと聞いたけど、
それって、ほんと?」
Alexa「すいません。
うまく答えられません。
ごめんなさい」
「アレックサ! Amazonに日本でも、
ちゃんと税金払うように言っておいて」
Alexa 「ちょっと 難しいです」
一体なぜそのようなことが可能なのか、
トンビもその全容を調べてみた。
◇ なぜアマゾンが日本で
法人税を払っていないのか?
日本の国税当局と、アマゾンの間で、
当初税法の解釈面で対立があった。
確かに表面的には
それがこの問題の要因だといえる。
だが、この問題の本質は、
実はそこにはないと思われる。
◇「アマゾンが日本で法人税を払っていない」
ということが、広く世間に知れ渡ったのは、
2009年のこと。
東京国税局が、アマゾンに対して
140億円前後の追徴課税処分を
行ったことがきっかけだ。
東京国税局は、日本で法人税を
払っていないアマゾンに対して、
「日本国内での販売収益に関しては、
日本の法人税を払うべき」
と指摘した。
このニュースが報じられたとき、
「アマゾンは日本で税金を払っていなかったのか」
と世間で騒がれた。
外国企業であっても、
日本で商売をし日本で収益を上げている会社は、
原則として、日本で法人税を払わなくてはならない。
◇ では、アマゾンがなぜ日本で
法人税を払っていなかったのか?
簡単に言うと次のようになる。
日本での販売業務は、
アマゾンの日本子会社である
「アマゾン・ジャパン」と
と
「アマゾンジャパン・ロジスティクス」が
主に行っている。
「アマゾン・ジャパン」と
「アマゾンジャパン・ロジスティクス」は、
アマゾン本社から販売業務を委託されている
という形になっているが、
システム的に会社の利益のほとんどが
アメリカ本社に吸い上げられる形になっており、
日本ではほとんど利益が残らない。
そのため、アマゾン・グループは日本で
法人税を払わなくなっていた。
それに対し、日本の国税当局は、
アマゾン本社が日本から得ている収益は本来、
日本で納税すべきとして、課税に踏み切った。
アマゾンのアメリカ本社は
アメリカで納税しており、
「日本で納税すれば二重課税になる」として、
日本の国税当局に異議を唱えた。
そして「日米の二国間協議」を申請した。
要は、
「アメリカ本国の税法に従って納税しているので、
文句があるならアメリカ政府に言え」
ということになる。
それで、実際に日本とアメリカの
二国間協議になった。
その結果、どうなったのか、というと…、
日本が全面的に譲歩する形になったのだ。。。
つづく
今日一日の人生を大切に!
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