アレックサ! 日本で税金を払いなさい ①      vol.256

 

◇ トンビは毎朝「アレックサ」

     心地よい音楽で眼を覚ます。

 

  ※アレックサ: Amazon の AI スピーカー

 

仕事から帰って「ただいま」と声をかけると、

 

「お疲れ様でした。逢いたかったです」という。

 

本当に可愛いヤツである。

 

だんだんと生活の一部になりつつある。

 

◇ そのアレクサの生みの親である

    Amazonが最近世間を賑わせている。

 

国民的アニメ番組『サザエさん』の

新スポンサーの1社に決定したと

報じられているAmazonだが、

 

日本では法人税を支払っていないことを

ご存知だろうか。

 

トンビも真相がよくわからないので、

とりあえず「アレックサ」に聞いてみた。

 

「アレックサ!  Amazonは、

   日本で税金を払ってないと聞いたけど、

 

    それって、ほんと?」

 

 

Alexa「すいません。

           うまく答えられません。

       ごめんなさい」

 

 

「アレックサ!  Amazonに日本でも、

    ちゃんと税金払うように言っておいて」

 

Alexa 「ちょっと 難しいです」

 

 

一体なぜそのようなことが可能なのか、

トンビもその全容を調べてみた。

 

◇ なぜアマゾンが日本で

    法人税を払っていないのか?

 

 日本の国税当局と、アマゾンの間で、

 当初税法の解釈面で対立があった。

 

確かに表面的には

それがこの問題の要因だといえる。

 

だが、この問題の本質は、

実はそこにはないと思われる。

 

「アマゾンが日本で法人税を払っていない」

      ということが、広く世間に知れ渡ったのは、

      2009年のこと。

 

 東京国税局が、アマゾンに対して

 140億円前後の追徴課税処分を

 行ったことがきっかけだ。

 

東京国税局は、日本で法人税を

払っていないアマゾンに対して、

 

日本国内での販売収益に関しては

                      日本の法人税を払うべき

 

と指摘した。

 

このニュースが報じられたとき、

 

「アマゾンは日本で税金を払っていなかったのか」

 

と世間で騒がれた。

 

外国企業であっても、

日本で商売をし日本で収益を上げている会社は、

原則として、日本で法人税を払わなくてはならない。

 

◇ では、アマゾンがなぜ日本で

     法人税を払っていなかったのか? 

 

簡単に言うと次のようになる。

 

日本での販売業務は、

アマゾンの日本子会社である

 

「アマゾン・ジャパン」

    と

「アマゾンジャパン・ロジスティクス」

 

主に行っている。

 

「アマゾン・ジャパン」

「アマゾンジャパン・ロジスティクス」は、

 

アマゾン本社から販売業務を委託されている

という形になっているが、

 

システム的に会社の利益のほとんどが

アメリカ本社に吸い上げられる形になっており、

日本ではほとんど利益が残らない。

 

そのため、アマゾン・グループは日本で

法人税を払わなくなっていた。

 

それに対し、日本の国税当局は、

アマゾン本社が日本から得ている収益は本来、

日本で納税すべきとして、課税に踏み切った。

 

アマゾンのアメリカ本社は

アメリカで納税しており、

 

日本で納税すれば二重課税になる」として、

 

日本の国税当局に異議を唱えた。

 

そして「日米の二国間協議」を申請した。

 

 

要は、

 

「アメリカ本国の税法に従って納税しているので、

                 文句があるならアメリカ政府に言え」

 

ということになる。

 

それで、実際に日本とアメリカの

二国間協議になった。

 

その結果、どうなったのか、というと…、

 

日本が全面的に譲歩する形になったのだ。。。

                                                   つづく

 

 

今日一日の人生を大切に!

コメントを残す

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください