「インベストメントバンク」とは何モノか   vol.194

 

◇インベストメントバンクを

  日本語に訳すると投資銀行となります。

 

  同じような形態の会社は

  日本にはありませんが、

 

   しいて言うならば日本では

 「証券会社」にあたります。

 

◇ 彼らは信じられないくらい

    たくさんの弁護士を抱えています。

 

   日本でもたくさんの顧問弁護士を

   抱えている企業はありますが、

 

   なぜたくさんの弁護士を抱えているかというと、

 

   法律ぎりぎりのところで商売をするため、

   弁護士の存在が欠かせないということです。

 

 インベストバンクが多くの弁護士を

  抱えている理由も、

  要はこれと同じといってもよい。

 

  そして、たくさんの弁護士を

  抱えているだけに、彼らのすることは、

「合法」なんです。

 

◇ アメリカには「五大ブロフェショナル」

    と呼ばれる職業があります。

 

  医師、弁護士、公認会計士、

 経営コンサルタント、

 そして インベストバンカー です。

 

  アメリカのエリートたちが目指す職業が

   この 「5大プロフェッショナル」

  と呼ばれる職業です。

 

日本ではバンカーと言えば、銀行員を示す言葉。

 

しかし米国では、バンカーといえば

「投資銀行で働く人」のことをいいます。

 

メリルリンチ、ゴールドマンサックス、

モルガンスタンレー、クレディスイス等が、

世界で有名なインベストメントバンク

と呼ばれる会社です。

 

すでに倒産したインベストメントバンク

のひとつ リーマンブラザースでは、

2006年に支給されたボーナス額が

全社員平均で約8000万円に

のぼったといいます。

 

リーマンブラザースには、億単位のボーナスを

手にした社員がゴロゴロいたことになります。

 

◇ では、インベストバンクがどのような仕事を

   しているかというと、利幅を取り入れる

   さまざまなビジネスを展開しています。

 

  例えば、自力で調達した資金が

 100億あったとして、これを元手に、

  30倍の3000億を銀行から借りる。

 

  その3000億円で金融商品を開発して

  大量生産し、売却する。

 

  その際、もし5%のサヤを取れた場合、

  150億の儲けが出る。

 

  そこから銀行に利息を払わなければ

  ならないですわけですが、

  それでも手元の100億円が

  250億円近くになって戻ってくる。

 

  自己資金100億を使わずに

  銀行借入れを起こして150億円

  近くの儲けを出します。

 

金融では、手元にあるお金を担保にして、

そのお金の10倍とか20倍の運用をすることを

 

 「レバレッジ」 といいます。

 

この発想を金融の世界に持ち込んだのが

 

「インベストメントバンク」です。

 

自己資金だけで株取引をやって、

たとえば1000万円儲けた人がいたとしたら、

30倍のレバレッジがかかっていれば

3億円の儲けになる。

 

そして、彼らインベストバンクの

主力商品の一つがデリバティブなんです。

 

◇ インベストメントバンクの管理者の

   年収は10億単位です。

 

インベストメントバンクのトップで30億、

 

ヘッジファンドのトップだと倍の

60億円ぐらいとなると言われています。

 

いまでは、東大や早慶を出た学生たちが、

こぞってヘッジファンドや

インベストメントバンクに群がっている。

 

若くして億単位の年収を稼いでいる。

 

彼らは、入ってすぐに年収1000万を超えます。

 

 しかし、そのインベストメントバンクが、

  サブプライム、CDS、CDOといった

  なんとも素人には理解できない

  悪性ウイルスを世界中にばらまいてるのです。

 

(こんなこと言ったら失礼ですが………)

 

インベストメントバンクの異常な肥大化と

ヘッジファンドの存在、そしてデリバティブ等、

 

現物経済とかけ離れたところで、

いま、とてつもない大きなお金が動いてます。

 

この仮想な動きが破綻した時、

現物経済も一気に破綻してしまいます。

 

今後経済が破綻したり、世界恐慌に陥ったり、

国が債務超過に陥ったりすることがあれば、

 

この悪性ウイルスが金融危機の

元凶であると思われます。

 

今日一日の人生を大切に!

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