◇インベストメントバンクを
日本語に訳すると投資銀行となります。
同じような形態の会社は
日本にはありませんが、
しいて言うならば日本では
「証券会社」にあたります。
◇ 彼らは信じられないくらい
たくさんの弁護士を抱えています。
日本でもたくさんの顧問弁護士を
抱えている企業はありますが、
なぜたくさんの弁護士を抱えているかというと、
法律ぎりぎりのところで商売をするため、
弁護士の存在が欠かせないということです。
インベストバンクが多くの弁護士を
抱えている理由も、
要はこれと同じといってもよい。
そして、たくさんの弁護士を
抱えているだけに、彼らのすることは、
「合法」なんです。
◇ アメリカには「五大ブロフェショナル」
と呼ばれる職業があります。
医師、弁護士、公認会計士、
経営コンサルタント、
そして インベストバンカー です。
アメリカのエリートたちが目指す職業が
この 「5大プロフェッショナル」
と呼ばれる職業です。
日本ではバンカーと言えば、銀行員を示す言葉。
しかし米国では、バンカーといえば
「投資銀行で働く人」のことをいいます。
メリルリンチ、ゴールドマンサックス、
モルガンスタンレー、クレディスイス等が、
世界で有名なインベストメントバンク
と呼ばれる会社です。
すでに倒産したインベストメントバンク
のひとつ リーマンブラザースでは、
2006年に支給されたボーナス額が
全社員平均で約8000万円に
のぼったといいます。
リーマンブラザースには、億単位のボーナスを
手にした社員がゴロゴロいたことになります。
◇ では、インベストバンクがどのような仕事を
しているかというと、利幅を取り入れる
さまざまなビジネスを展開しています。
例えば、自力で調達した資金が
100億あったとして、これを元手に、
30倍の3000億を銀行から借りる。
その3000億円で金融商品を開発して
大量生産し、売却する。
その際、もし5%のサヤを取れた場合、
150億の儲けが出る。
そこから銀行に利息を払わなければ
ならないですわけですが、
それでも手元の100億円が
250億円近くになって戻ってくる。
自己資金100億を使わずに
銀行借入れを起こして150億円
近くの儲けを出します。
金融では、手元にあるお金を担保にして、
そのお金の10倍とか20倍の運用をすることを
「レバレッジ」 といいます。
この発想を金融の世界に持ち込んだのが
「インベストメントバンク」です。
自己資金だけで株取引をやって、
たとえば1000万円儲けた人がいたとしたら、
30倍のレバレッジがかかっていれば
3億円の儲けになる。
そして、彼らインベストバンクの
主力商品の一つがデリバティブなんです。
◇ インベストメントバンクの管理者の
年収は10億単位です。
インベストメントバンクのトップで30億、
ヘッジファンドのトップだと倍の
60億円ぐらいとなると言われています。
いまでは、東大や早慶を出た学生たちが、
こぞってヘッジファンドや
インベストメントバンクに群がっている。
若くして億単位の年収を稼いでいる。
彼らは、入ってすぐに年収1000万を超えます。
しかし、そのインベストメントバンクが、
サブプライム、CDS、CDOといった
なんとも素人には理解できない
悪性ウイルスを世界中にばらまいてるのです。
(こんなこと言ったら失礼ですが………)
インベストメントバンクの異常な肥大化と
ヘッジファンドの存在、そしてデリバティブ等、
現物経済とかけ離れたところで、
いま、とてつもない大きなお金が動いてます。
この仮想な動きが破綻した時、
現物経済も一気に破綻してしまいます。
今後経済が破綻したり、世界恐慌に陥ったり、
国が債務超過に陥ったりすることがあれば、
この悪性ウイルスが金融危機の
元凶であると思われます。
今日一日の人生を大切に!
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