歴史にみる教育のあり方④     vol.1081

◇ 会津藩は、下の農民から、

 上は殿様まで基盤の目を引く。

 

 この「基盤の目を引く」

 

これが会津藩のキーワードになった。

 

それぞれ身分ごとに、

 

「すべきこと」

 

「すべきでないこと」

 

その道徳基準をはっきりと規定した。

 

◇ とりわけ、藩士はその行動基準を

 細かく決めた。

 

 「六科六行(りくかりくぎょう)」

 

 「八則」

 

という規則を決めたのである。

 

「六科」は、藩士が成るべき

 六つの人間像であり、

 

「六行」は日々努めるべき六つの行動
           (行動憲章)

 

また、「八則」は、

してはならない8つの掟を定めた。
   (重大コンプライアンス)

 

◇ 会津藩では、

 「六行」と「八則」で

 日常生活の行動の善悪も

  厳しく規定した。

 

「六行」とは、

 

父母に孝行、兄に仕え、

弟を愛せ。

 

年長者を敬い、

年少者を慈しむ者になれ。

 

親族仲良く、

友の信用を大切にせよ。

 

担当した仕事には

我慢強く耐えよ。

 

親族友人が災難・病気・貧苦にあえば

これを救え。

 

親身になって人の世話をする人間は

いい人間だ。

 

現代では企業ごとに、

理念、憲章、ビジョンが

定められているが、

 

江戸時代は、藩ごとに、

道徳基準が定められていた。

         つづく

 

<今日の名言>

習慣は真珠の首飾りだ。

結び目をほどけば、真珠はことごとく

糸から抜け落ちてしまう。

          ロシアの作家

 

*達人と呼ばれるレベルになるための
 鍵となるのは、良い習慣を作ることです。
 スポーツでもプロでも、そのほとんどが
 人並みはずれた練習を繰り返し行うことを
 習慣としています。
 欲しいものを得るためには、
 良い習慣を身に付けましょう。

 

今日一日の人生を大切に!

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