◇ 現代人は「競争の世界」に
住んでいる。
米国も中国も日本もEU諸国も
ASEAN諸国もアフリカ諸国も
例外なく日々競争しているのである。
かつての、ソ連、中国等の人民たちは、
平等に貧しかったが、
一部の支配階級は当然のように
富を独占していた。
しかし、社会主義、共産主義のままでは、
経済成長が見込めないとわかり、
中国は「改革開放政策」を打ち出した。
◇ ビジネス面では資本主義国家と
変わらない競争社会をつくり出し、
中国経済は大きく成長した。
しかし競争が進むと、もちろん
競争の範囲が拡大する。
例えば、
地区大会で優勝した人は
県大会に進み、
全国大会へと勝ち抜いていく。
その後、アジア大会、世界大会と進み、
当然、世界一を目指すようになる。
しかし、一度も負けない人は一人だけで、
大多数は敗者にすぎない。
スポーツならこれで良いが、
これがお金の勝負になると、
一人の超金持ちと大多数の貧困者が
生れることになる。
こうなったら社会は硬直し、
発展が望めない。
競争が終わった世の中には、
たった一人の独裁者が残るだけである。
◇ 独裁的な世界は、
大多数の人々が不幸になる。
そのため、
常に競争が行われる環境を整備し、
人々は努力して技術を向上させ、
多くの人が幸せになることを
目指すのである。
◇ 健全な競争を継続するために、
独占禁止や不正競争防止などの
政策が必要になる。
しかし、一度富を手にした者は、
それを手放したくはない。
更に巨大な富を生み出し、
それを維持したいと思うのである。
人間だから致し方ない。
そして、それを実現したのが
共産主義である。
共産主義とは、全ての人が
平等になるシステムではない。
共産党は、
一部の人の独占的な富を守り、
大多数の人を管理、支配し、
革命や反乱による支配者の交代を
させないことが目的である。
富を集中し、獲得するためには、
グローバリズム が必要になる。
世界で最も生産コストの低い国で生産し、
最も高く売れる国で販売する。
このようにすれば、最大の利益を
獲得することができる。
グローバルな競争の結果、
世界的な大富豪が生まれるのである。
つづく
今日一日の人生を大切に!
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