韓国の通貨は「坑内カナリヤ」 ③    vol.532

 

◇ 世界三大格付け会社の1つ

    ムーディーズは、

 

4月末に韓国政府当局者に対して、

格付け作業の予備調査をした。

 

その際、どのような質問をしたかが

明らかになった。

 

ただし、韓国の政府当局がどのように

答えかはわからない。

 

質問項目は、『中央日報』よる。
                   (5月15日付け)

 

この質問の中に韓国経済が抱える

問題点が隠されている。

 

1) 成長率目標(2.6%)は達成可能か

2) 税収見通しが良くないが、
    財政健全性は悪化しないのか

3) 過度な半導体依存に対する代案は何か

4) 市場的だった韓国経済でなぜ民主労総
    のような反市場主義が勢力を強めるのか

 

では、ひとつずつその問題点を

あぶり出していくことにする。

 

成長率目標(2.6%)は達成可能か

 

これは、率直に言って不可能。

 

この1~3月期のGDP成長率は、

前期比 マイナス 0.3%

 

期初の成長率はその年のGDP計算に

大きな影響を与える。

 

4~6月期も経済実態は

なんら改善していない。

 

輸出不振と内需不振が今後も続く。

 

税収見通しが良くないが、
    財政健全性は悪化しないのか

 

文政権は、最低賃金の大幅引き上げの

見直しをする考えはない。

 

雇用悪化は財政支出で

カバーする方針のようだ。

 

したがって、今後も財政支出拡大は続く。

 

過度な半導体依存に対する代案は何か

 

      全輸出の5分1は 半導体

 

この過度の依存から抜け出すには、

他産業が伸張しなければならない。

 

だが、自動車は米中の2大世界市場で

販売シェアが後退し続けている。

 

韓国の2大産業は 半導体 と 自動車

 

自動車は競争力を失っており、

これに代わる産業がない。

 

半導体に取って代わる代案はない。

 

市場的だった韓国経済で
    なぜ民主労総のような反市場主義が
    勢力を強めるのか

 

民主労総は生産性を上げることに協力せず、

賃金だけを引き上げさせる集団と化した。

 

韓国経済を悩ましている

最低賃金の大幅引き上げの裏に、

この労組が圧力をかけている。

 

世界的な動きは、労働市場の流動化だ。

 

韓国ではこれに逆行する

「反市場的」動きをしている。

 

この労組は、文政権を支えているため

政権ぐるみで「反市場的」行動を取っている。

 

韓国経済に希望を持てない理由のひとつが

この労組との癒着だ。

 

◇ ムーディーズが以上のような理由により、

    韓国経済の格付けを再検討すれば

  「格下げ」になるかもしれない。

 

ムーディーズは今月、

韓国の新格付けを発表する。

 

もしその時、「格下げ」

暗示するような形になれば、

 

韓国政府のこれまでの超楽観的発言が

否定され大騒ぎになる。

 

その時、韓国政府は最低賃金の

大幅引き上げを修正するのか。

 

無視するのか。

 

韓国経済をめぐる政策の混迷が、

よりいっそう深まることになる。

 

◇ またこの段階で、ウォン相場は

  1ドル=1200ウォンを

  大きく割り込んでいれば、

 

日本へ通貨スワップ協定を

申し込んで来る可能性もある。

 

<通貨スワップ協定:>

各国の中央銀行が互いに協定を結び、
自国の通貨危機の際、自国通貨の預入や
債券の担保等と引き換えに一定のレートで
協定相手国の通貨を融通しあうことを
定める協定のこと。 

 

その場合、日本はどのよう対応すべきか。

その時は断固として固辞しなければならない。

 

日本に対して理不尽な要求を出すと、

後で大変なしっぺ返しを食うということを、

 

DNAとしてしっかり体内に

植え付けるべきであろう。

                                

 

 

今日一日の人生を大切に!

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