「時代錯誤のおじさん」は日本を死滅へと向かわせる ①  vol.286

 

◇ 財務省はじめ次々と明らかになった

    官僚機構の一連の不祥事。

 

とりわけ「花の82年組」

福田淳一前事務次官や、

 

佐川宣寿前国税庁長官らが辞職していく姿は、

 

皮肉にも最重要ポストに就いたこの世代の

「弱さ」を露呈する形となった。

 

彼ら「82年組」と同世代の

生物学者・福岡伸一氏の「日本の未来への警鐘」

を語ったインタビューに、トンビは戦慄を覚えた。

 

◇ 生物学者の「予言」どおり

    ── 日本は死滅するのか?

 

昨今の官僚機構の度重なる不祥事を通して、

日本の未来に警鐘を鳴らす内容となっている。

 

福岡氏は、セクハラ問題で辞職した

福田淳一財務事務次官が東大を卒業した

1982年に京大を卒業している。

 

それもあって、

福田淳一氏が財務次官に就任したとき、

 

小学校以来の長い秀才レースの末、

出世競争の「上がり」のポジションに辿り着き、

 

自分たちの世代も人生の秋を迎えたという

「不思議な感慨」を覚えたと言う。

 

そして、今年になって前国税庁長官の

佐川宣寿氏を含む財務省の「花の82年組」

瓦解していく姿を前に、つぎのように語った。

 

受験秀才が最後まで競うこのシステムには

 優秀な人の選抜という良い点の一方、

 悪い点がある、と思い至りました。

 

 それは、システムの限定性です。

 

 競争相手は同年齢・同学年だけで、

 勉強の範囲も決まっています。

 

 おのずと効率や要領、暗記や

 処理能力の高さだけが評価されます。

 

れはクローンで自分を複製し、

子供をつくっていくアリマキという昆虫や、

 

タネがなく単一品種の株分けで

増殖するバナナに似ています。

 

その特徴は、環境が一定ならば、

極めて順調に自分を複製して生育しますが、

 

環境の変化や感染症で、

一気に死滅してしまうことです。

                   (インタビュー抜粋)

 

◇ 日本は右肩上がりだった時代が終わり、

      すべてが下降的で

 失うものが多い時代を迎えている。

 

官僚の人事も、役所が自分たちで決めるものから、

政治が恣意的に決める時代になった。

 

つまり外部環境が激変してしまったのだ。

 

しかし

「生物には変化に備えたメカニズムが備わっている」

 

と福岡氏はいう。

 

アリマキは秋になるとクローン増殖をやめて

オスを生み出し、有性生殖を行うそうだ。

 

しかし、高等中の高等な生物の集団である

財務省にはそうしたメカニズムが見当たらない。

 

このままでは環境変化に対応出来ず、

日本は『死滅』しかねない状況だ。

                                         つづく

 

今日一日の人生を大切に!

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