◇「メタ認知」の「メタ」とは、
「高次の」という意味です。
つまり
「知覚、記憶、学習、言語、思考」などの
認知活動をすることにより、
より高い次元から、より高い視点から、
物事を認知することです。
何かをしているときに、
自分の頭の中にいる「もうひとりの自分」が
自分を監視し、自身をコントロールする、
そんなイメージです。
◇サッカー選手の本田圭佑さんは、
ACミランに移籍を決めた際、
その理由を
『心のなかのリトル・ホンダに聞きました。
そうしたら「ミランでプレーしたい」と答えた。
これが決断した理由です。』 と答えています。
この「リトル・ホンダ」こそ、「メタ」なのです。
◇現在進行中の
自分の「思考や行動」そのものを
冷静に分析することにより、
自分には
「何ができて、何ができないか」
「不足している能力は何なのか」
を理解することができます。
◇一流のビジネスマン、プロのスポーツ選手、
役者さんは、この「メタ認知」が
高い人が多いと言われます。
「メタ認知能力」が高い人ほど、
自分の思考パターンやクセにこだわり
心身のコンデションなどを
客観的、分析的に捉え、
自分の行動をパターン化しています。
マリナーズのイチロー選手などは
その典型的な例だと思います。
また、今でこそ「メタ認知」という
言葉は認知されてますが、
世阿弥は、これを「離見の見」という
言葉で表しました。
「離見の見」とは
「客席で見ている観客の眼で
自分自身を見なさい」ということです。
では、どうやって見るのか?
世阿弥は「目前心後」という言葉を
用いています。
「眼は前を見ても、心は後におくこと」
と言っています。
つまり、昔からあった
「モノの見方」だったんですね。
◇では、どのようにしたら
この「メタ認知力」を高めることができるのか?
実は、この「メタ認知」は、
自分で鍛えることができると言われています。
自分のふと思いついた考えや行動を、
毎日、日記のように記録し、
そしてその考えや行動記録の中に
共通の行動がないかをチェックし、
その要因を客観的に分析していくのです。
◇この「日記のような毎日の記録」を
続けることで、「メタ認知」が習慣化され
「変わりたいけど、変われない自分」
に向き合えるようになり、
自己変革のきっかけとなるのです。
◇みなさんも、
「もうひとりの自分」に問いかけ、
自分自身を俯瞰しながら、
この「メタ認知力」を高め、
自己変革に取組んでみてはいかがでしょうか?
*今日一日の人生を大切に!
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